📖 このマニュアルの読み方
最初から順に読めば、インストールから全機能まで一歩ずつ身につく構成です。すでに使っている方は、目次から知りたい章だけ読んでもかまいません。
無料 …… 無料のまま使える機能
Pro …… 有料の Pro 版(または14日間のお試し期間中)だけ使える機能
⚠️ アプリの更新によって、メニューの名前や場所が少し変わることがあります。見つからないときは、似た名前の項目を探してみてください。
📚 目次
BetterDisplay ってなに? — できることを最初にざっくり知る
さきに覚える ことばミニ辞典 — むずかしい言葉はここで卒業
インストールしよう — ダウンロードから起動まで
初回起動と「許可」の設定 — 怖くない、必要なときだけでOK
無料版・お試し期間・Pro 版の買い方 — 料金と購入手順
基本操作:メニューバーを使ってみよう — まずはここから
機能べつ完全ガイド — 全機能をひとつずつマスター
設定画面の歩き方 — どのタブに何があるか
困ったときは(Q&A) — トラブル対処と安全な戻し方
付録:無料版と Pro 版の機能くらべ・参考リンク
第1章 BetterDisplay ってなに?
BetterDisplay(ベターディスプレイ)は、Mac の画面まわりを「かゆいところに手が届く」ように調整できるアプリ です。Mac 本体の画面はもちろん、外付けモニターやテレビもまとめて操作できます。
Mac 標準の「システム設定」ではできない、こんなことができるようになります。
できることの一覧
🔆 外付けモニターの明るさを Mac から変える 無料 モニター本体の裏のボタンをポチポチ押さなくても、キーボードやスライダーで明るさ・音量を調整できます。
✨ 文字をなめらか・くっきり表示に Pro 外付けモニターの文字がギザギザ・ぼんやりして見えるとき、Mac 本体の画面のようにきれいに表示できます(HiDPI 化)。
☀️ 画面をもっと明るく Pro MacBook Pro などの明るさの上限を引き上げて、日中の屋外などでも見やすくします。
🖼️ 画面の中に小さな画面を出す Pro 別のモニターの内容を、小窓(ピクチャインピクチャ)でいつでも手元に表示できます。
👻 「仮想スクリーン」を作る 無料 実際にはつながっていない架空の画面を作れます。画面共有や配信、壊れた画面の救済などに使えます。
🔌 モニターを一時的にオフにする Pro ケーブルを抜かずに、特定のモニターだけを「つながっていないこと」にできます。
🎨 色や画質のこまかい調整 無料 Pro カラープロファイルの切替は無料、色温度・画質の微調整は Pro。画面の色味を好みに合わせられます。
🔄 解像度・書き換え速度・回転の変更 無料 画面の広さ(解像度)や、なめらかさ(リフレッシュレート)、縦置き用の回転をメニューからすぐ変更。
📺 テレビの操作にも対応 無料 LG・Samsung・フィリップスのスマートテレビや、ヤマハの AV アンプも Mac から操作できます。
⌨️ キーボードだけで全部操作 無料 Pro 基本のショートカットは無料、細かい機能への自由な割り当ては Pro です。
💡 「BetterDisplay」と「BetterDisplay Pro」の関係
アプリ本体は 1 つで、名前は「BetterDisplay」です。無料のままでもたくさんの機能が使えます。有料ライセンス(利用権)を買うと「Pro」の機能が全部使えるようになります。買う前に
14 日間、全機能を無料で試せます 。詳しくは
第5章 へ。
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第2章 さきに覚える ことばミニ辞典
このアプリには専門用語がいくつか出てきます。でも大丈夫。ここに出てくる言葉だけ ざっくり分かれば、あとは全部読み進められます。分からなくなったら、いつでもこの章に戻ってきてください。
メニューバー
画面のいちばん上の細い帯 のことです。右のほうに時計や Wi-Fi マークが並んでいますね。BetterDisplay を起動すると、ここにアイコンが増えます。このアイコンが操作の入り口です。
解像度(かいぞうど)
画面を「何個の点(ドット)で描くか」という細かさのこと。数字が大きいほど画面が広く使えますが、文字は小さくなります。BetterDisplay ではこれをスライダーでなめらかに変えられます。
HiDPI(ハイディーピーアイ)
文字や写真を 4 倍の点を使って描く「高精細モード」 のこと。同じ大きさの文字でも、点をたくさん使って描くのでなめらかで読みやすくなります。Mac 本体の画面(Retina ディスプレイ)はもともとこのモードです。BetterDisplay を使うと、外付けモニターでもこのモードを使えるようになります。
DDC(ディーディーシー)
Mac からモニター本体に「明るさを上げて」「音量を下げて」と命令を送るための通信のしくみ 。いわば「モニターのリモコン」。これのおかげで、モニター裏の押しにくいボタンを触らずにすみます。ほとんどの外付けモニターが対応しています。
リフレッシュレート
画面が 1 秒間に何回描き直されるかという「なめらかさ」の数字。単位は Hz(ヘルツ)。数字が大きいほど、マウスの動きや動画がなめらかに見えます。
仮想スクリーン(かそうスクリーン)
実際にはつながっていないのに、Mac に「もう 1 枚モニターがある」と思い込ませる架空の画面 のこと。「ダミーディスプレイ」とも呼ばれます。画面共有・配信・特殊な用途で活躍します(第7章-5 で詳しく)。
XDR / HDR(エックスディーアール / エイチディーアール)
ふつうよりずっと明るく・色鮮やかに表示できる画面の規格 。最近の MacBook Pro の画面などが対応しています。ただし macOS は普段、その明るさの一部しか使わせてくれません。BetterDisplay はその「隠れた明るさ」を引き出せます。
EDID(イーディーアイディー)
モニターが Mac に渡す「自己紹介カード」。「私は○○社の△△、この解像度が使えます」という情報が入っています。この自己紹介の内容を書き換える上級機能(EDID オーバーライド)もありますが、初心者のうちは触らなくて大丈夫です。
OSD(オーエスディー)
音量や明るさを変えたとき、画面にふわっと出る表示(オンスクリーンディスプレイ) のこと。BetterDisplay は Mac 純正そっくりの表示を出してくれます。
ソフトウェアディミング
モニター本体の明るさ(バックライト)は変えずに、画面の描画のほうを暗くする 明るさ調整の方式。モニターがハードウェア制御(DDC)に対応していなくても使える、頼れる代役です。
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第3章 インストールしよう
3-1. 対応している Mac を確認
現行の v4 シリーズ は、macOS Ventura / Sonoma / Sequoia / Tahoe に対応しています(Apple Silicon・Intel の両方 OK)。それより古い macOS 用には、公式サイトに旧バージョンが用意されています。
3-2. ダウンロードとインストールの手順
ブラウザ(Safari など)で公式サイト https://betterdisplay.pro/ を開きます。
「Download」ボタン を押します。「BetterDisplay-vX.X.X.dmg」のようなファイルがダウンロードされます。
ダウンロードしたファイル(.dmg)をダブルクリックして開きます。
開いたウインドウの中の BetterDisplay のアイコンを、「Applications(アプリケーション)」フォルダへドラッグ (引きずって移動)します。これでインストール完了です。
「アプリケーション」フォルダの中の BetterDisplay をダブルクリック して起動します。初回は「開いてもよいですか?」と聞かれるので「開く」を押します。
💡 アプリは日本語で表示されます
BetterDisplay は日本語に対応しています。Mac の言語が日本語なら、メニューも設定画面も自動的に日本語になります。このマニュアルも日本語のメニュー名で説明します。
🧑💻 補足:コマンドが得意な人向け
Homebrew(Mac のアプリ管理ツール)を使っている場合は、ターミナルに brew install --cask betterdisplay と貼り付けても同じものをインストールできます。よく分からなければ、上の手順どおりで大丈夫です。
3-3. 起動するとどうなる?
起動しても、大きなウインドウはすぐには出ません。メニューバー(画面上端の帯)にアイコンが 1 つ増えます 。これが BetterDisplay の本体です。以後、操作はこのアイコンから始めます。
💡 Mac にログインしたら自動で起動させたい
設定画面(開き方は
第6章 )の
アプリケーション タブに、ログイン時に自動起動するオプションがあります。毎日使うならオンがおすすめです。
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第4章 初回起動と「許可」の設定
Mac は安全のため、アプリが特別なことをするときに「許可しますか?」と聞いてきます。BetterDisplay も機能によっては許可が必要ですが、ぜんぶ最初に許可する必要はありません 。必要になったときに、アプリが案内してくれます。
⚠️ 許可は「使う機能の分だけ」で OK
キーボードのキーで操作しないなら、アクセシビリティの許可は不要です(開発者も公式にそう説明しています)。あとから必要になったときに許可すれば、いつでも使えるようになります。
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第5章 無料版・お試し期間・Pro 版の買い方
5-1. しくみをかんたんに
最初の 14 日間 :全機能(Pro 機能ふくむ)を無料で試せます。
14 日が過ぎると :無料版になります。無料版でも、明るさ・音量の調整(DDC)、解像度メニュー、仮想スクリーンの基本など、多くの機能はそのまま使えます。
Pro 版を買うと :全機能がずっと使えます。
5-2. 料金
$21.99(19.99 ユーロ) ✅ 買い切り
月払い・年払いのサブスクリプションではありません 。一度買えば、そのバージョンはずっと使えます。購入には 1 年以上の無料アップデートが含まれます。国・地域によって通貨や税額は変わります。
5-3. 買い方とライセンスキーの入力
メニューバーの BetterDisplay アイコンをクリックし、歯車マーク(設定) から設定画面を開き、Pro タブを選びます。
「購入: BetterDisplay Pro」 のボタンを押します(公式サイト betterdisplay.pro/buy から買うこともできます)。支払いはクレジットカード・PayPal・Apple Pay などが使えます。決済は Paddle(パドル)という決済代行会社が行います。
購入すると、登録したメールアドレスに「ライセンスキー」(英数字の長い番号)が届きます 。このメールは大切に保管してください。
設定画面の Pro タブに戻り、ライセンスキーを入力 して「アクティベート」します。
「状況: Pro ライセンスはアクティベートされました」と表示されたら完了です。🎉
💡 Mac を買い替えたら?
新しい Mac に移るときは、先に古い Mac の設定画面の Pro タブで「ライセンスを無効化」してから 、新しい Mac で同じキーを入力するのが公式の手順です。ライセンスキーのメールさえ残っていれば、何度でも入力し直せます。
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第6章 基本操作:メニューバーを使ってみよう
いよいよ操作です。むずかしいことは何もありません。入り口はメニューバーのアイコンただ 1 つ です。
6-1. アイコンをクリックすると出てくるもの
メニューバーの BetterDisplay アイコンをクリックすると、メニューが開きます。中身はだいたいこんな構成です。
ディスプレイごとの欄 — つながっているモニター 1 台ごとに名前が並びます。それぞれの中に:
輝度(明るさ)スライダー — 左右に動かすと明るさが変わります
音量スライダー — スピーカー付きモニターの音量
解像度 — 画面の広さをスライダーや一覧で変更
リフレッシュレート・回転・カラーモード などのサブメニュー
ツール メニュー — 仮想スクリーンの作成など、ディスプレイ単体に属さない機能
歯車マーク(設定) — 詳しい設定画面を開きます(第8章 )
🔧 「設定画面」の開き方(このマニュアルで何度も出てきます)
メニューバーのアイコンをクリックし、メニューの下のほうにある歯車マーク を押します。歯車が見当たらない場合は、メニュー内の「設定…」 という項目を探してください。どちらでも同じ画面が開きます。
💡 まずはこれだけ試してみよう
アイコンをクリック →外付けモニターの名前の下にある
輝度スライダーを動かす 。モニター本体の明るさが変われば、DDC(モニターのリモコン機能)がちゃんと動いています。変わらないときは
第9章の Q&A へ。
6-2. キーボードの明るさ・音量キーで操作する 無料
アクセシビリティの許可(第4章 )を与えると、Mac のキーボードの明るさキー・音量キーで、外付けモニターも操作できる ようになります。押したときに Mac 純正そっくりの表示(OSD)が出るので、見た目も違和感ありません。
6-3. メニューの見た目は自分好みにできる
「メニューに項目が多すぎる」「もっとシンプルがいい」と感じたら、設定画面の メニュー タブで、表示する項目・スライダーの種類を自由に減らしたり増やしたりできます(第8章 )。
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第7章 機能べつ完全ガイド
ここからは、BetterDisplay の全機能をひとつずつマスターしていきます。興味のある機能だけ拾い読みしても OK です。
7-1. 文字をなめらかに+大きさを無段階調整(フレキシブルサイズ調整)Pro
こんな人におすすめ: 外付けモニターの文字がにじむ・ギザギザして読みにくい。Mac 本体の画面みたいにきれいにしたい。
「フレキシブルサイズ調整」という Pro 機能をオンにすると、モニターを高精細モード(HiDPI)にして、文字の大きさもスライダーで無段階に調整できる ようになります。
設定画面 を開きます(メニューバーのアイコン → 歯車マーク)。
ディスプレイ タブで、対象のモニターを選びます。
「このディスプレイモデルのシステム構成を編集」 という項目をオンにします(「システム構成とフレキシブルサイズ調整」の見出しの下にあります)。
「フレキシブルサイズ調整を有効にする」 をオンにします。
赤い表示が出た部分の「適用(Apply)」を押し、Mac の管理者パスワード を入力します。
案内に従って Mac を再起動 します。
再起動後、メニューバーのアイコン → そのモニターの解像度スライダー を動かすと、文字の大きさをなめらかに変えられます。お好みの位置に合わせて完成です。✨
⚠️ 再起動が必要です・元にも戻せます
この機能はシステムの表示設定を書き換えるため、再起動が 1 回必要です。やめたくなったら、同じ場所でオフにして再度「適用」→再起動すれば元どおりになります。設定をまとめて元に戻す方法は
第9章 にもあります。
7-2. 外付けモニターの明るさ・音量・入力切替(DDC 制御)無料
こんな人におすすめ: モニター裏のボタンでの明るさ調整にうんざりしている。
DDC は「モニターのリモコン」。BetterDisplay は接続時にモニターの対応状況を自動で調べて、使える機能をメニューに出してくれます。ふだんの操作は 3 通りです。
メニューバーのスライダー で動かす(いちばんかんたん)
キーボードの明るさ・音量キー で動かす(アクセシビリティ許可が必要。第4章 )
自分で決めたショートカットキー で動かす(7-10 )
明るさ・音量のほかに、対応モニターなら入力ソース(HDMI1 → HDMI2 の切り替えなど) 、コントラスト、電源操作、ミュート(消音)もメニューから行えます。2 台の Mac で 1 台のモニターを共有している人は、入力切替をショートカットキーにしておくと、簡易 KVM(切替器)のように使えて便利です。メニューに表示する入力の種類や名前は、設定画面の ディスプレイ タブ →「DDC入力ソースを構成…」で自分好みに整理できます。
💡 「複合輝度」ってなに?
スライダー 1 本で、モニター本体の明るさ(ハードウェア)と描画の暗さ(ソフトウェアディミング)をつなげて操作するしくみ です。本体の明るさを最小にしてもまだ暗くしたいとき、スライダーをさらに下げるだけで自動的にソフト側の減光に切り替わります。夜の作業に便利です。
⚠️ モニター側の設定が必要なことがあります
一部のモニターは、本体のメニュー(OSD)で「DDC/CI」という項目が最初からオフになっています。スライダーを動かしても反応しない場合は、モニター本体のボタンで設定メニューを開き、「DDC/CI」をオンにしてください。
7-3. 画面をもっと明るく(XDR/HDR 輝度アップスケーリング)Pro
こんな人におすすめ: MacBook Pro を屋外や明るい場所で使うと画面が暗く感じる。
XDR 対応の画面(近年の MacBook Pro など)は、本当は最大 1600 ニト級のまぶしい明るさを持っていますが、ふだん macOS はそれをフルに使わせてくれません。この機能は、その隠れた明るさを普段づかいに開放 します。
メニューバーのアイコンをクリックし、対象ディスプレイの「輝度アップスケーリング」 にあたる項目をオンにします(この機能は安全のため最初はオフになっています)。
あとはふつうに明るさを上げるだけ 。今までの「最大」を超えて、さらに上まで明るくできるようになります。
方式は複数あり(カラーテーブル方式・Metal 方式・ネイティブ方式など)、設定画面の ディスプレイ タブで切り替えられます。まずは標準のままで使い、物足りなければ変えてみる、で十分です。
⚠️ 明るさアップの注意
最大の明るさで使い続けると、バッテリーの減りが早くなり、本体も熱くなりやすくなります。必要な場面だけ使うのがおすすめです。
7-4. 解像度・リフレッシュレート・画面の回転 無料
こんな人におすすめ: 「作業スペースを広くしたい」「動きをなめらかにしたい」「モニターを縦置きで使いたい」。
解像度 :メニューバーのアイコン → 対象ディスプレイ → 解像度のスライダーまたは一覧から選ぶだけ。広くする(文字小さめ)⇔ 狭くする(文字大きめ)を一瞬で切り替えられます。
リフレッシュレート :同じくメニューの「リフレッシュレート」から選択。モニターが対応していれば、より大きい数字(例: 120Hz)でなめらかに。Mac 標準では選べない隠れたレートが選べることもあります。
回転 :「回転」メニューから 90°・180°・270°を選ぶと、縦置きモニターでも正しい向きで表示できます。
カラーモード :Apple Silicon の Mac では、色の信号方式(RGB / YCbCr 系)の切り替えもできます。ふだんは触らなくて OK です。
💡 自分だけの解像度・レートも作れる
一覧にない解像度やリフレッシュレートは、設定画面の ディスプレイ タブにある「カスタム解像度を追加」「リフレッシュレートを追加」で自作できます(上級者向け)。
7-5. 仮想スクリーン(架空のモニター)を作る 無料 〜Pro
こんな人におすすめ: 画面共有・配信で「もう 1 枚画面」がほしい。画面の一部が壊れたモニターを使い続けたい。ヘッドレス(画面なし)Mac を遠隔操作したい。
メニューバーのアイコン → ツール → ディスプレイと仮想スクリーン の項目から「新規仮想スクリーンを作成」 を選びます(設定画面の ディスプレイ タブ → 概要からも作れます)。
用意されたひな形(サイズのプリセット)から選ぶか、自分でサイズを決めます。実在のモニターに関連付けて「同じ縦横比」にすることもできます。
作成すると、Mac は本物のモニターが 1 枚増えたと認識します。メニューには仮想スクリーンの「接続 / 切断」も表示され、使わないときはオフにしておけます。
組み合わせが本領です :仮想スクリーンの内容をピクチャインピクチャ(7-6 )やフルスクリーンストリーミングで実画面に映すと、「壊れた画面の映る部分だけに全体を表示する」「テレプロンプター用に左右反転表示する」「Sidecar(iPad をサブ画面にする機能)を縦向きで使う」といった応用ができます。基本の仮想スクリーンは無料、カスタムサイズや HDR 対応の仮想スクリーンは Pro です。
7-6. ピクチャインピクチャ(画面の小窓表示)Pro
こんな人におすすめ: 2 枚目のモニターの様子を、メイン画面の隅で小さく見張りたい。プレゼン中に別画面を確認したい。
どのディスプレイ(仮想スクリーンも可)の内容でも、大きさを変えられる浮かぶ小窓 として表示できます。メニューバーのアイコン → 対象ディスプレイの「ピクチャインピクチャ」から開始します。初回は画面収録の許可を求められるので許可してください(第4章 )。
小窓は拡大・縮小・切り抜き(クロップ)・回転もでき、映像に色フィルターをかけることもできます。設定画面ではよく使う小窓の構成(PIP 構成)を登録しておくこともできます。
フルスクリーンストリーミング Pro :小窓ではなく、あるディスプレイ(仮想スクリーン含む)の内容を別のディスプレイの全画面に映す 機能です。対象ディスプレイのメニューにある「このディスプレイのフルスクリーンストリーミングを構成」から設定します。映す先をネイティブ解像度(そのモニター本来の解像度)にしておくと、いちばんきれいに表示されます。
7-7. 色の調整(カラープロファイル・色温度・画像調整)
こんな人におすすめ: 画面が青白すぎる / 黄色すぎる。写真編集で色を合わせたい。夜に目が疲れる。
カラープロファイルの切り替え 無料 :メニューから、モニターに適用する色の設定ファイルを選べます。
画像調整(コントラストなど)・色温度 Pro :画面の色味を暖かく / 冷たく、スライダーで微調整できます。
テレビで Night Shift 無料 :macOS の Night Shift(夜に画面を暖色にする機能)は、テレビとして認識された画面では使えません。BetterDisplay でそのテレビを「コンピュータのモニター」として認識させ直すと、Night Shift が使えるようになります(設定画面 → ディスプレイ → 対象テレビ → 「このディスプレイモデルのシステム構成を編集」から。適用に再起動が必要です)。
7-8. モニターの接続 / 切断・ミラーリング Pro
こんな人におすすめ: 「今はこのモニター使わないけど、ケーブルを抜き差しするのは面倒」。
切断 / 接続 :メニューから選ぶだけで、ケーブルはつないだまま、そのモニターを「ないこと」にできます。ウインドウが勝手にそちらへ行かなくなり、必要なときはワンクリックで復帰します。
ミラーリング :あるモニターの内容を別のモニター(仮想スクリーン含む)にそっくり映せます。ミラーの組み合わせ構成を保存しておくこともできます。
設定の保護・スリープ防止 :「構成を保護」「レイアウト保護」を使うと、macOS が勝手にモニターの配置や設定を変えてしまうのを防げます。接続中のスリープ防止も選べます。
7-9. 複数モニターの同期・グループ 無料 〜Pro
こんな人におすすめ: モニターが 2 枚以上あり、「明るさをいちいち別々に変えるのが面倒」。
1 台の明るさを変えたら、他のモニターも一緒に変わる——それが同期 です。基本の明るさ同期は無料で使えます。Pro ではさらに、好きなモニター同士のグループ を作り、明るさ・音量・色・解像度までまとめて操作したり、明るさの感じ方(ニト値)をそろえた高度な同期もできます。設定は設定画面の ディスプレイ タブ内の「新規同期設定…」やグループ設定から行います。
7-10. キーボードショートカットを自分で決める
こんな人におすすめ: マウスを使わず、キーひとつで明るさ・入力切替・お気に入り設定を呼び出したい。
設定画面の キーボード タブを開きます。
基本のショートカット(明るさ・音量など)はそのまま使えます 無料 。さらに細かい機能(入力切替・アップスケーリング切替・PIP 開始 / 停止など)に自由にキーを割り当てるのは Pro です Pro 。
割り当てたい機能の「ショートカットを記録」を押し、使いたいキーの組み合わせを実際に押します。
⚠️ 登録できないときは
すでに macOS 側(システム設定のキーボードショートカット)で使われているキーの組み合わせは登録に失敗します。別の組み合わせを試してください。
7-11. テレビ・AV アンプとの連携 無料
LG(webOS)、Samsung(Tizen)、フィリップス(Android TV)のスマートテレビ、ヤマハの AV アンプは、ネットワーク経由で BetterDisplay から明るさ・音量などを操作できます。テレビと Mac を同じネットワーク(同じ Wi-Fi など) につないだ状態で、設定画面の「コントローラを追加…」から画面の案内に従って登録すると、ふつうのモニターと同じようにメニューから操作できるようになります。
7-12. そのほかの上級機能(知っておくだけで OK)
Apple ディスプレイプリセット :XDR 対応の画面(Pro Display XDR や近年の MacBook Pro)には、用途別の表示モード(リファレンスモード)が用意されています。対応する画面では、これをメニューから切り替えられます。
EDID オーバーライド Pro :モニターの「自己紹介カード」を書き換えて、認識されない解像度や機能を引き出す上級機能。設定画面の対象ディスプレイ →「追加のシステム構成オプション」あたりから入りますが、通常は不要です。困っていない限り触らないのが正解です。
コマンドライン連携・ショートカットアプリ対応 無料 :ターミナルや Apple の「ショートカット」アプリから BetterDisplay を自動操作できます。自動化好きの方向け。
ディスプレイ名の変更 無料 :「DELL U2723QE」などの型番表示を「リビングのモニター」のような分かりやすい名前に変えられます。
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第8章 設定画面の歩き方
設定画面は、メニューバーのアイコン → 歯車マーク で開きます。左側にタブ(分類)が並んでいます。「どこに何があるか」だけ頭に入れておけば、迷子になりません。
💡 タブの名前が少し違っても慌てない
バージョンによってタブの名前や並びが多少変わることがあります。「ディスプレイのことはディスプレイタブ」「アプリ自体のことはアプリケーションタブ」という考え方は変わらないので、近い名前を探せば大丈夫です。
設定のバックアップ(書き出し / 読み込み)
こだわりの設定ができあがったら、アプリケーション タブの「アプリ設定を書き出す…」 でファイルに保存しておきましょう。Mac の買い替えや設定リセットのあとに「アプリ設定を読み込む…」 で元どおりにできます。
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第9章 困ったときは(Q&A)
スライダーを動かしても、外付けモニターの明るさが変わりません
順番に確認しましょう。
モニター本体の設定を確認 :モニターのボタンで本体メニュー(OSD)を開き、「DDC/CI」がオフになっていたらオンにします。これが原因のことがいちばん多いです。
接続経路を確認 :切替器(KVM)や一部のハブ・変換アダプタを経由すると、命令(DDC)が届かないことがあります。Mac とモニターを直接つないで試してください。
キーボードのキーだけ効かない場合 :「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「アクセシビリティ」で BetterDisplay を一度オフ → オン(または一覧から削除して再追加)し、アプリを再起動します。
それでもダメな場合、そのモニターがハードウェア制御に対応していない可能性があります。その場合も「ソフトウェアディミング」(画面の描画で暗くする方式・無料)で明るさ調整はできます。
いろいろ触ったら画面がおかしくなりました。元に戻したい!
あわてなくて大丈夫。壊れたわけではなく、設定が変わっただけです。軽い順に試してください。
個別に戻す :設定画面 → ディスプレイ → 対象モニターの「ディスプレイ設定をリセット」。
セーフモードで起動 :いったんアプリを終了し、Shift キーを押しながら BetterDisplay を起動すると、前回の設定を復元しない安全モードで起動します。
アプリ設定をぜんぶリセット :設定画面 → アプリケーション タブ →「アプリ設定をリセット…」。カスタム設定は消えますが、ライセンスは消えないので再入力は不要 です。
⚠️ 名前の似た「システム設定をリセット」に注意
設定画面には「システム設定をリセット」「すべてのディスプレイのシステム設定をリセット…」というよく似た名前の別ボタン もあります。こちらは macOS 側の表示設定をリセットするもので、実行すると Mac が再起動します 。押す前に、確認画面の文章を必ず読んでください。
14 日のお試しが終わったら、何が使えなくなりますか?
Pro 限定の機能(HiDPI のフレキシブル調整、輝度アップスケーリング、ピクチャインピクチャ、接続 / 切断など)が使えなくなり、無料版の機能だけになります。明るさ・音量の DDC 操作、解像度メニュー、基本の仮想スクリーン、テレビ連携などはそのまま無料で使い続けられます 。詳しい対応表は付録 へ。
アプリをやめたい(アンインストールしたい)ときは?
HiDPI 化(第7章-1 )などで「このディスプレイモデルのシステム構成を編集」を適用していた場合は、先に設定画面からオフにして「適用」→再起動し、元に戻しておくと安心です。
「アプリを終了…」 でアプリを終了します(メニューの下部のボタン、またはツールメニューの中にあります)。
「アプリケーション」フォルダの BetterDisplay をごみ箱に入れます。
Pro を別の Mac で使う予定があるなら、削除前に設定画面の Pro タブで「ライセンスを無効化」しておきましょう。
アップデートはどうやるの?
新しいバージョンが出ると、アプリが知らせてくれます。案内に従って「アップデートをインストール」するだけです。設定画面の アプリケーション タブで「アップデートを自動的にダウンロード」をオンにしておくと手間がありません。
もっと詳しいトラブル対応や質問がしたい
公式の情報源(英語)があります。ブラウザの翻訳機能を使えば日本語で読めます。
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付録 無料版と Pro 版の機能くらべ・参考リンク
主な機能の対応表
※ 代表的な機能の抜粋です。完全な一覧は公式の機能比較ページ(下記リンク)をご覧ください。
参考リンク(このマニュアルの出典)
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