Claude Code mods(モッド。この教科書では Claude Mods とも呼びます)は、Claude Codeの見た目や、仕事が進む途中の動作を、自分の用途に合わせて変えるための仕組み です。たとえば「校正の指摘を横のパネルにまとめる」「公開する直前に確認を挟む」といった機能を作れます。AIが考える力そのものを増やす機能ではありません。
「AI」「アプリ」「プログラム」という言葉に慣れていなくても、ここから読めます。TypeScriptというプログラミング言語は、本文を理解する前提にしません。先に仕事の流れを思い浮かべ、必要になってから専門用語を足していきます。
この教科書は、高度AIセミナーのために作った入門教材です。出版・編集・広報の例を使いますが、実際の社内運用や導入実績を示すものではありません。本文中の社名、人物、原稿、結果は、学習用の架空例です。
初めて読む方 1〜4章を順番に読み、「どこに何を挟めるのか」をつかみます。次に5〜6章で、Modが必要な場面を見分けます。7〜10章では利用・依頼・安全を学び、11章の問題で確かめます。
読み終わった方 復習問題 と用語集 を使います。説明できなかった言葉は、その語のリンクから本文に戻れます。
読み終えたときに目指すこと
Claude、Claude Code、モデル、Modを、自分の言葉で区別できる。 「いつ」「何を」「どう変えるか」で、欲しい機能を説明できる。 Skill・Hook・MCP・Pluginと比較し、Modが向く場面を選べる。 安全に試すための条件と、うまく動かなかったときの戻り方を説明できる。
一度で全部を覚える必要はありません。答えを見る前に少し考え、間違えた理由を確かめることで理解を積み上げます。読者全員の理解を保証する教材ではありませんが、戻る場所と確認する方法を用意しています。
この教材の操作 目次から章へ移動できます。「応用」や「答え」は見出しを押すと開きます。キーボードでもTabで移動し、EnterまたはSpaceで開閉できます。ページ内の語を探すときは、Macでは⌘F、ほかの環境ではブラウザーの検索機能を使ってください。
HTMLは1ファイルで、図・デザイン・教材内の動作を含みます。本文を読むための通信は不要です。公式資料へのリンクを自分で開くときはインターネット接続を使います。シミュレーションはこのページだけで動き、Claudeや実API、Macの端末を操作しません。入力や学習状況を送信・保存しません。
資料確認日:2026年10月8日。Modsの発表日:2026年10月1日。機能と画面は更新されるため、実際に利用する際は末尾の公式資料と手元のバージョンを確認してください。
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まず、文章を考える担当と、Macの中で仕事を進める仕組みを分けます。この区別ができると、「Modで何が変わるのか」が見えやすくなります。
ClaudeはAIの名前でも、サービスの名前でもある
ClaudeはAnthropicが提供するAIの総称です。日常会話では、Webやアプリで会話するサービスを指して「Claude」と呼ぶこともあります。たとえば「イベントの案内文を考えて」と入力すると、文章を提案してくれます。
AIが文章を考える中心にはモデル があります。モデルとは、入力された文章などをもとに、次の回答や行動案を作る仕組みです。人にたとえるなら、考える担当に近いものです。ただし、人のように意味を必ず理解し、正しい事実を保証する存在ではありません。
Claude Codeは仕事を進めるアプリの仕組み
Claude Code は、モデルを使いながら、ファイルを読んだり、編集したり、コマンドを実行したりする道具です。「Code」はコードの意味ですが、ここではプログラムを書くだけの話に閉じず、AIの提案と実際の作業をつなぐ仕組みとして見てください。
たとえば「このフォルダーの文章を調べて、表記ゆれの候補を一覧にして」と頼んだ場合、モデルは調べ方を考え、Claude Codeが利用できる道具でファイルを読み、結果をモデルへ戻し、回答を組み立てます。ファイルや道具へのアクセスは、環境・権限・設定に左右されます。
編集室にたとえると モデルは考える担当、Claude Codeは働く編集室、Modは編集室への追加の仕組みです。処理順を表す図ではありません。 モデル 考える担当 文章や作業案を作る Claude Code 編集室 道具と画面と作業の流れ Mod 編集室に取り付ける追加の仕組み 図1 編集室にたとえると たとえの対応を示した図です。モデルの知識や推論能力と、アプリの作業環境は別のものです。
似た名前を整理する 名前 この教材での意味 身近な例 Claude AnthropicのAIや、それを使うサービスの総称 文章を考えてくれる相手 モデル 入力から回答や行動案を作る中心の仕組み 考える担当 Claude Code モデルと道具を組み合わせて、ファイルなどに対して作業する仕組み 担当者が働く編集室 Mod Claude Codeの表示や処理を変える追加のコード 編集室の追加パネルや受付ルール
道具とは、実際の作業をする手段
この教材のツール は「道具」です。たとえばReadならファイルを読む、Writeなら書く、Bashなら端末でコマンドを実行する、という仕事を担当します。モデルが「原稿を読もう」と考えることと、道具が実際に原稿を読むことは別の段階です。
依頼から回答までの基本の流れ あなたの依頼 → モデルが作業を考える → Claude Codeが道具を使う → 結果をもとに回答する あなたの依頼 この原稿の表記を確認して モデルが作業を考える まずファイルを読もう Claude Codeが道具を使う 必要な権限のもとで読む 結果をもとに回答する 候補と理由をあなたに示す 図2 依頼から回答までの基本の流れ Modを入れる前の考え方です。実際は、モデルと道具のやり取りが何回も続くことがあります。
画面が違っても名前だけで判断しない
Claude DesktopはMacなどで使うClaudeのアプリです。そのCodeタブ でClaude Codeを使えます。一方、普段のチャット画面とCodeタブは別の作業場所です。「DesktopでModsが使える」と聞いて、すべてのチャット画面で同じ追加パネルが表示されるとは考えないでください。
CLI は、文字で命令を入力して使う画面のことです。Macの「ターミナル」は、その文字の画面を開くアプリです。Claude CodeにはCLIで使う形もあります。Modの考え方は共通でも、表示できるものは作業場所によって異なります。
根拠を確かめる:Claude Code Overview(公式)
理解を確かめる Modを入れると、モデルが知らなかった事実を必ず知るようになりますか?
答えと理由を読む なりません。Modは作業の流れや表示を変える仕組みです。情報を追加したり別の道具を使ったりする設計はできますが、モデルそのものの能力や回答の正しさを自動的に高めるものではありません。
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1章では、モデルが考え、Claude Codeが道具を使って仕事を進めると整理しました。Modが手を加えるのは、その仕事が進む仕組みや、あなたが見る画面です。
Modが1つ、Modsが複数
Mod は、ソフトウェアなどを自分の用途に合わせて改造する追加物を指す言葉です。ここではClaude Codeの拡張機能を指します。Mods はその複数形であり、機能全体の呼び名としても使われます。AIの別モデルや、「mode=モード」の省略ではありません。
もともとのClaude Codeに「作業中の確認項目を表示する棚」を付け足す感覚です。棚の並べ方が変わっても、編集者の知識が増えるわけではありません。しかし、確認し忘れを見つけやすくなる、といった使い勝手の改善は期待できます。
見た目の変更と、動作の変更がある
見た目の例: 校正結果を横のパネルに置く、道具の結果を読みやすくまとめる、作業状況を入力欄の上に表示する。動作の例: 特定の作業の前に確認を挟む、道具の呼び出しを止める、入力や道具の結果を変える。
これらはModで設計できる機能の方向です。「Modを入れれば全部が最初から備わる」という意味ではありません。何が実現するかは、そのModの実装に依存します。
Modはプラグインに入って届く Plugin 配布するまとまり → Mod その中の動く部分 → Claude Codeの中で動く Plugin 配布するまとまり 説明書や設定と追加機能を包む Mod その中の動く部分 イベントに反応するコード Claude Codeの中で動く 画面や作業の進み方を変更する 図3 Modはプラグインに入って届く プラグインは配布・導入の単位です。すべてのプラグインにModが入っているわけではありません。
Pluginは追加機能をまとめた包み
Plugin(プラグイン) は、拡張機能を導入・配布しやすくまとめたものです。Modはプラグインの中に入れて配布します。プラグインには、あとで学ぶSkillや設定Hook、MCPの設定などが含まれる場合もあります。
「箱がPlugin、その箱に入った、Claude Codeの内部で動作を変える部分がMod」という見方ができます。公式docsには「ModはClaude Codeの見た目と振る舞いを変えるプラグイン」とも説明されています。この教材では、配布のまとまりと、その動く部分を理解しやすいよう分けて呼びます。
作るときは日本語で目的を頼める
自分でJavaScriptやTypeScriptを書く方法に加え、Claude Codeに「こういうModを作って」と自然な言葉で頼む方法があります。ただし、コードを読めなくても依頼できることと、できたコードを無条件に信頼できることは別です。確認する範囲や失敗したときの戻し方も、依頼に含めます。
根拠を確かめる:2026年10月1日のMods発表記事(公式)
理解を確かめる 校正の指摘を見やすくするModを入れれば、誤字の見落としがゼロになりますか?
答えと理由を読む ゼロになるとは言えません。表示を見やすくする役割と、校正の判断を正しく行う役割は異なります。検出元の規則やAIの判断が誤っていれば、見やすいパネルにも誤りが出ます。最後は原稿と根拠を照らして確認します。
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Modは、ただ何となくAIの仕事を監視して動くのではありません。Claude Codeの中で起きるイベント という合図に、決められた処理を結び付けます。
イベントは催し物ではなく、出来事の合図
ここでのイベントは「原稿を読む道具を使おうとしている」「質問が送られた」「画面を描こうとしている」といった、ソフトウェアの中の出来事を知らせる合図です。宅配便の「発送しました」「配達が完了しました」に似ています。合図を受けて何をするかを決めておけます。
ある出来事が起きたときに動く処理を、イベントハンドラー と呼びます。「合図を受け取る係」だと考えてください。Modはその係を登録し、Claude Codeが対応する合図のところで呼び出します。
原稿を読む作業のどこに合図があるか あなたが質問を送る → ファイルを読もうとする → 読む処理と結果を扱う → 結果を画面に描く あなたが質問を送る 入力された内容を扱う合図 ファイルを読もうとする 道具を使う合図 読む処理と結果を扱う 結果が戻ってくる 結果を画面に描く 表示を作る合図 図4 原稿を読む作業のどこに合図があるか 基本の流れを簡略化しています。「道具を使う合図」を1つ受け、その中で処理の前後に介入することもできます。すべての段階に独立した名前のイベントがあるという意味ではありません。
合図の種類を、仕事の言葉に置き換える
代表的な合図と使いどころ 合図の例 何が起きるところか 考えられる設計例 入力を送る あなたの依頼が提出されるところ 決まった表記ルールを添える 道具を使う ファイルの読み書きやコマンドなどが始まるところ 公開操作だけを確認する 回答の区切り 一連の作業・回答が完了するところ 今回の検査件数を表示する 画面を描く 画面のある部分を表示するところ 結果を短い表にまとめる
「画面を描く」は、毎回画像を作るという意味ではありません。文字・ボタン・パネルを画面に配置して表示する処理です。人が画面を見ている時間と、ソフトウェアが表示を作るタイミングは区別します。
全部の合図に反応する必要はない
公開前の確認を作るなら、「道具を使う合図」のうち、公開を行う道具や操作だけを対象にします。原稿を読むたびに確認を出すと、必要な確認まで読み飛ばしやすくなるからです。
条件に合うものだけを選ぶ仕組みを、公式docsではmatcher(条件で選ぶフィルター) と呼びます。初心者が覚えるべき点は、Modの依頼を「すべてを確認して」から「この操作のときだけ確認して」へ具体化することです。
応用 公式のイベント名を見てみる 2026年10月8日に確認した現行docsでは、道具の呼び出しは tool.call、入力提出は prompt.submit、画面描画は ui.render、回答の完了は turn.complete などです。名前や使える情報は、手元のClaude Codeが書き出す型定義(.d.tsファイル)で確認します。本文ではこの名前の暗記は不要です。
古い記事の名前や、他の拡張の名前を、そのまま現行APIの名前として使わないでください。たとえば「tool output=道具の出力」は意味を説明する一般語であり、常に同じ名前のイベントがあるという意味ではありません。
根拠を確かめる:Mods Reference(公式)
理解を確かめる 原稿の公開だけを確認したいとき、どんな条件を依頼に入れるとよいですか?
答えと理由を読む 「公開を行う道具の呼び出しで、公開先に送る操作を実行する前だけ」と対象とタイミングを指定します。さらに、公開扱いになる操作を担当者と洗い出します。ファイルを読むだけの作業は対象にしない、と決めると確認が増えすぎるのを防げます。
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3章で、Claude Codeには仕事の途中の合図があると学びました。この章では、合図を受けたModが、いつ、どのように仕事に関わるかを見ます。英語は4語だけです。
beforeは前、afterは後、insteadは代わり、wrapは包む。 これらは動作を説明する言葉です。この4つの名前のボタンを押して設定する機能や、そのままの名前のAPIがある、という意味ではありません。
before 処理の前に挟む
手紙を送る前に、封筒の宛先を確認する場面です。送り終わってから確認しても遅いため、送る前に確認します。Claude Codeでも、ある道具が仕事を始める前に、対象や条件を調べられます。
設計例: Webの公開ツールを呼ぼうとしたら、公開先と対象原稿を示し、「この内容で進めますか」と確認する。進める条件が満たされたときだけ、元の処理に渡す。確認が答えられなかった場合の扱いも決めます。
before 発送前の確認 Modが先に確認する → 条件が満たされれば進む → 元の処理を行う Modが先に確認する 宛先や対象を調べる 条件が満たされれば進む 満たされなければ止める設計も可能 元の処理を行う 確認後に発送する 図5 before 発送前の確認 beforeの設計例です。前で確認しただけでは、自動的にすべての危険を防げるわけではありません。
after 処理の後に挟む
コピー機が原稿を読み終えたあとに、結果の枚数を表示する場面です。処理を実行して、結果を受け取ってから動きます。
設計例: チェックを実行する道具が完了したら、「合格18件・失敗2件・未実施3件」と表示する。結果を見やすくする機能です。検査を実行していないなら、「全件合格」と表示してはいけません。
after 検査のあとに結果をまとめる 元の処理を行う → 結果が戻る → Modが結果を扱う 元の処理を行う チェックを実行する 結果が戻る 成功や失敗のデータを受け取る Modが結果を扱う 件数や要点を表示する 図6 after 検査のあとに結果をまとめる afterで表示を整えることはできますが、公開後に動くafterでは、すでに公開された内容を事前に止められません。
instead 元の処理の代わりをする
受付で「この窓口では発送できません」と答え、発送の担当には渡さない場面です。元の処理を走らせず、Modが自分で結果を返します。
設計例: 学習用フォルダーでは外部公開を禁止し、公開ツールを呼ぼうとしたら「練習環境なので公開しません。プレビューを確認してください」と返す。元の公開処理へ進めません。
instead 発送せず代わりに答える 発送しようとする合図 → Modが引き受ける → 代わりの結果を返す 発送しようとする合図 元の処理に入る手前 Modが引き受ける 練習環境なので発送しない 代わりの結果を返す 「未発送」と正しく伝える 図7 instead 発送せず代わりに答える 元の処理は呼びません。「完了しました」と架空の成功を返す設計は、作業状態の取り違えを起こします。
wrap 処理を前と後から包む
荷物を預かるときに受付番号を付け、実際に配達し、終了したら同じ番号に結果を記録する場面です。一つの処理の前後をまとめて扱います。
設計例: 検査開始をパネルに表示し、検査を実行し、その結果を「完了」「失敗」「中断」に更新する。結果だけでなく、進行中の状態も伝えられます。
wrap 検査を前と後で包む Modの前の仕事 → 元の処理を行う → Modの後の仕事 Modの前の仕事 「検査中」と表示する 元の処理を行う 検査する Modの後の仕事 結果を確認し表示を更新する 図8 wrap 検査を前と後で包む 同じ処理を前後から扱うのがwrapです。処理が失敗したときにも表示を正しく終わらせる設計が必要です。
4つの介入を一度に見比べる 呼び方 元の処理との位置 向く例 before 元の処理の前 公開前の対象確認 after 元の処理の後 チェック結果の表示 instead 元の処理へ渡さず代わりに結果を返す 練習環境で公開を止める wrap 前 → 元の処理 → 後 開始・終了・失敗の記録
「後」は、どの処理の後かを確かめる
秘密を道具の出力から隠す場合、「道具が結果を返した後」であり、同時に「その結果をモデルが読む前」です。基準にする処理が違うため、同じ場所を「後」とも「前」とも説明できます。何の前後なのか を必ず言葉にしてください。
動かして確かめる教材内シミュレーション これは教材内の架空の流れです。 実際のClaude Code、API、公開操作、端末操作は行いません。「次の段階」を押し、元の処理が実行されるかを見てください。
JavaScriptが無効なので動かす練習は使えません。上の4つの図で同じ内容を確認できます。
介入の方法 before 前に確認する after 後に表示する instead 代わりに答える wrap 前後を包む 次の段階 最初から
Modが対象を確認する 元の処理を実行する 結果を返す まだ始めていません。次の段階を押してください。
元の処理の実行回数:0回
beforeの例では確認条件が満たされる設定です。実際の確認画面や安全機能の再現ではありません。
応用 4つの考え方とnextの関係 現行の公式APIでは、イベントを次の担当に渡す next(e) が中心です。ほかのModを通り、その先でClaude Codeの元の処理に進みます。返ってくる結果を待てるので、前後にも仕事を挟めます。
【説明用の擬似コード 実行できるAPIコードではありません】
before: 前の仕事 → 次へ渡す → その結果を返す
after: 次へ渡して結果を待つ → 後の仕事 → 結果を返す
instead: 次へ渡さない → 自分の結果を返す
wrap: 前の仕事 → 次へ渡して待つ → 後の仕事 → 結果を返す公式の書き方を学ぶときは、React to events のObserve・Rewrite・Answerを読みます。実際の入力や返す結果の形はイベントごとに異なります。ここにある日本語の擬似コードをそのままModとして保存しても動きません。
複数のModを積むと、前の仕事は外側から内側へ、結果は内側から外側へ戻ります。A → B → 元の処理 → Bの後 → Aの後、という順です。途中のModがinsteadで答えると、その先の担当や元の処理には進みません。
根拠を確かめる:React to events with a mod(公式)
理解を確かめる 「公開済みの件数を表示するafter」を作れば、誤公開を事前に止められますか?
答えと理由を読む 止められません。公開処理の後なら、公開はすでに起きています。事前に止めたい場合は、公開処理に進む前に条件を確かめ、必要なら進めない設計にします。「結果を知る」と「実行を止める」は別の目的です。
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4章では介入する順番を学びました。次は、「介入して何を変えるか」です。見た目だけを変えるのか、実際の動作を変えるのか、モデルが読む内容を変えるのかで、効果も確認方法も変わります。
1 あなたが見る表示を変える
会話の横のパネル、入力欄の上の帯、道具の結果の行などを作り変えられます。「今回の校正候補は12件」「未確認が3件」という一覧が常に見えていれば、長い会話をさかのぼる手間を減らせます。
表示を変えただけでは、元の原稿は直りません。 たとえばパネルに「ことばをやさしく」と表示しても、原稿ファイルにその修正が書き込まれるかは別です。表示・提案・ファイル編集を分けて考えます。
校正パネルの構想 会話で校正候補を出す → パネルで候補をまとめる → 編集者が判断する 会話で校正候補を出す 「子供」と「子ども」が混在 パネルで候補をまとめる 場所・原文・提案・理由を見せる 編集者が判断する 採用・見送り・追加確認を決める 図9 校正パネルの構想 設計例・未実装です。Claude Codeの標準校正パネルを示した図ではありません。
2 仕事の動作を変える
道具の呼び出しを止める、引数を変える、必要な確認を挟む、失敗した処理を再試行する、といった設計ができます。引数とは、道具に渡す「対象のファイル」「送る文章」などの情報です。
たとえば「Web公開の操作だけを、対象と公開先が確認されるまで待たせる」機能です。反対に、Modが権限判断を自動で許可する設計も技術的には可能な範囲があります。だからこそ、入れるModが何をするかが重要になります。
3 モデルに渡す内容を変える
質問がモデルに届く前に表記ルールを追加する、道具の出力に含まれる秘密をモデルが読む前にマスクする、といった設計もできます。画面で見えなくすることと、モデルに渡さないことは別です。
秘密のマスクはどこで行うか 道具が結果を返す → Modが結果を加工する → 加工した結果をモデルへ 道具が結果を返す 学習用例:鍵らしき文字列を含む Modが結果を加工する 該当部分を[マスク済み]へ 加工した結果をモデルへ モデルに届く内容を確かめる 図10 秘密のマスクはどこで行うか 設計例です。画面表示だけの加工ではありません。元ファイル、別ログ、別経路に残る情報まで消えるとは限りません。
秘密とは、APIキー、パスワード、非公開の認証情報などです。APIキーは、サービスの利用権を示す鍵のような文字列です。この教材には本物のキーは含めません。マスクの確認には、必ず作り物の文字列を使います。
表示・内容・結果の境界を確かめる
「変えたつもり」を防ぐ見方 変更 何が変わるか 別に確かめること 結果を短く表示 あなたの見やすさ 省略前の結果を確認できるか 道具の呼び出しを拒否 実行の進み方 対象の操作が実行されなかったか モデル向け出力をマスク モデルが読む情報 別のログや保存先に残らないか 画面に「合格」と表示 表示された言葉 何を検査し、根拠は何か
Modは仕事に合わせる道具であり、正しさの証明ではない
Modに検査を付ければ、決まった形式のミスを見つける助けになります。しかし、難しい内容判断を任せるなら、検査方法を別に設計しなくてはいけません。児童向け文章の読みやすさ、表現の配慮、出典の正確さを、色の付いた表示だけで判断しないでください。
別のモデルへ依頼を送る設計もできますが、その場合は利用量や待ち時間が増えることがあります。Mod自体がモデルの基礎能力を変えるわけではありません。
応用 画面を変更できない場所もある 現行docsでは、Modは多くの表示を変更できますが、権限確認のpermission promptは変更できません。 Claudeが質問をする画面の AskUserQuestion とは異なります。質問UIが変えられるからといって、権限確認の画面そのものを変えられるとは説明しないでください。
パネルは狭い画面では横に出ない場合があります。CLIとDesktopにも表示要素の違いがあります。仕事に必要な内容は、パネルが出ない場合でも文字で確認できる設計にすると、使う場所が変わっても理解しやすくなります。
根拠を確かめる:Draw in the interface(公式)
根拠を確かめる:Use the mods API(公式)
理解を確かめる APIキーを会話画面から隠したら、モデルにも渡らないと言えますか?
答えと理由を読む 言えません。表示だけを変えたなら、モデルが読む元の出力はそのままかもしれません。モデルに渡す結果を加工する設計と、その経路の検証が必要です。画面・モデル・保存先の3つを区別します。
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Modsは便利ですが、すべての仕事をModにする必要はありません。同じ困りごとでも、より単純な方法で解決できることがあります。ここでは、名前を覚えるより「どこに働くか」を見ます。
Skillは繰り返し使う仕事の手順書
Skill(スキル) は、Claudeが読む再利用可能な指示や資料などのまとまりです。たとえば「子ども向けの文章では、対象年齢を先に確認し、難しい語を候補として挙げ、勝手に固有名詞を変えない」という手順を毎回使いたいときに向きます。
料理ならレシピに近いものです。読むべき手順を渡すことで作業をそろえます。Skillの指示だけで、画面の横に新しいパネルが生えるわけではありません。指示を必ず守る安全装置として扱わないことも大切です。
設定Hookは合図に応じて動く既存の処理
Hook(フック) は、出来事に処理を引っかける仕組みです。この教材の比較表で「設定Hook」と書く場合は、設定ファイルに登録する従来のHookを指します。特定の合図で、外部のコマンド、HTTP要求、AI向けの処理などを呼び出せます。
たとえば、ファイル編集の後に、すでにある書式チェックを走らせたいときです。現行docsでは設定Hookも、道具の引数や結果、Claudeに追加する情報などを扱える範囲があります。「Hookは何も書き換えられない」と一律に理解するのは不正確です。
なお、Modのイベントハンドラーも公式docsではhookと呼ばれます。「Modの中のhook」と「設定ファイルのHook」が同じ単語なので、どちらの話かを確認しましょう。
MCPは外の道具やデータとつなぐ共通の仕組み
MCP はModel Context Protocolの略で、AIが外部の道具やデータにつながるための共通の仕組みです。社内データベースを調べる、別の業務システムから資料を取得する、といった場面で使います。
料理なら、材料を取りに行くための窓口に近いものです。MCPでつながっているから、データの正しさや操作権限が自動で保証されるわけではありません。接続するサービス、認証、渡す情報を確認します。
Pluginは配布のまとまり、Modは内部の動作と画面に働く
Pluginは、機能をまとめて入れる包みです。Skill、設定Hook、MCP、Modは、目的が異なる仕組みであり、同じプラグインに一緒に入ることもあります。箱と中身を、同列の選択肢として混同しないようにします。
困りごとの場所から選ぶ 目的によって、Skill、設定Hook、MCP、Modを選び分けます。導入する順番ではありません。 作業の手順をそろえたい Skillを検討する 既存処理を合図で動かしたい 設定Hookを検討する 外の道具やデータへつなぎたい MCPを検討する 内部の流れや表示を変えたい Modを検討する 図11 困りごとの場所から選ぶ 選び方の目安です。上から順に全部導入する手順ではありません。Pluginは、選んだ機能を配るまとまりです。
拡張の違いを目的で比べる 仕組み 主な役割 編集業務の例 選ぶ理由 Skill 仕事の知識・手順を読む 表記ルールに沿って候補を出す 同じ指示を毎回使いたい 設定Hook 特定の合図で外の処理を動かす 編集後に既存の検査を呼ぶ 既存の仕組みを合図につなぎたい MCP 外部の道具・データを提供する 資料システムから書誌情報を読む 接続先の情報や操作が必要 Mod 内部イベントの処理や表示を変える 校正一覧をパネルに出す 仕事の進行と画面を組み合わせたい Plugin 拡張機能をまとめて配る 上の機能を編集部用にまとめる 導入・更新・管理をそろえたい
同じ目的に、複数の方法があり得る
「毎回、表記ルールを守ってほしい」なら、最初は指示文やSkillで足りるかもしれません。「確認候補を一覧のパネルに残して、作業中に見返したい」ならModの画面拡張が合います。Modで何でも作る前に、欲しい変化を言葉にします。
「表記の判断」はSkill、「書誌の取得」はMCP、「結果のパネル」はMod、と組み合わせる設計も可能です。複数を使う場合は、どの役割が失敗したのかを分けて確認できるようにします。
根拠を確かめる:Extend Claude with skills(公式)
根拠を確かめる:Hooks Reference(公式) / 設定ファイルの Hook を基礎から学ぶ:はじめてのHook教科書
根拠を確かめる:Connect Claude Code to tools via MCP(公式)
根拠を確かめる:Plugins Overview(公式)
理解を確かめる 「児童向けの文章を決まった手順で見直したい。追加パネルはいらない」場合、何を先に検討しますか?
答えと理由を読む 指示文やSkillを先に検討します。繰り返す手順をまとめる目的だからです。既存検査の自動実行が必要なら設定Hook、外の資料が必要ならMCPを追加検討します。内部の流れや画面を変える必要が出たところでModを考えます。
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考え方が分かったら、次は使うときの順番です。この章は、実際に取り組むときの案内です。この教材を開いただけでは、Modは導入されません。 セミナー中は読むだけで構いません。
まず使う場所とバージョンを確かめる
2026年10月8日に確認した現行docsでは、Modsはデフォルトで有効です。CLIではClaude Code v2.1.287以上、Desktopでは内蔵Claude Code v2.1.286以上が目安です。Desktopアプリの番号と、内蔵Claude Codeの番号は区別してください。組織の設定によっては使えない場合もあります。
Macで使うときの入口と、表示できる場所 使う場所 確認すること Modの表示 Claude Code CLI 端末で claude --version を確認する パネルや帯などが表示できる Claude DesktopのCodeタブ ローカルセッションで /status のClaude Code欄を確認する パネルや帯などが表示できる。要素に違いがある VS Code拡張のチャットパネル CLIの統合端末とは別の画面 Modの処理は動いても、追加のUIは表示されない 通常のClaudeチャット CodeタブやCLIと混同しない この教材のModの表示先として扱わない
上のコマンドは、読者が環境を確認するための説明です。このページは実行しません。端末に不慣れなら、セミナーの担当者や社内の管理者に画面を一緒に確認してもらってください。古い記事にある環境変数 CLAUDE_CODE_ENABLE_FUNCTION_HOOKS を変更する案内は採用しません。現行v2.1.287以降では無視されるためです。
利用の順番を5つに分ける
目的を一文にする。 「今回使った道具の回数を見たい」「表記候補を見返したい」など、欲しい変化を一つ選びます。
どこから来たModか確認する。 作者・配布元・説明・対応バージョン・利用する権限・外部通信の有無を確認します。会社では導入方針を先に確認します。
架空の資料で試す。 新しい練習用フォルダーに、短い架空原稿だけを置きます。未公開原稿、読者の情報、鍵は使いません。初回は表示だけの機能にすると、結果を理解しやすくなります。
何が変わったか確かめる。 目的の表示が出たか、元の作業が進むか、エラーや未実施が正しく示されるかを見ます。見た目が整ったことだけを合格条件にしません。
停止と保存を確かめる。 個別のプラグインを無効にして、元の動作に戻ることを確認します。自作の試作品を使い続けるなら、保存先と別セッションでの読込方法を確認します。
使う前後で確かめる順番 目的を決める → 内容と配布元を確認する → 小さく試す → 元に戻せることを確かめる 目的を決める 変えたいことを一つに絞る 内容と配布元を確認する 権限・通信・停止方法を読む 小さく試す 架空原稿で動作を比べる 元に戻せることを確かめる 無効化・再開・保存を確認する 図12 使う前後で確かめる順番 この順番は教材の提案です。小さいModでも、読み込んだコードの権限が小さくなるわけではありません。
既存のModはプラグインとして導入する
CLIではClaude Codeの入力欄で /plugin を開き、プラグインを管理します。Mod入りのプラグインもその仕組みを使います。Desktopにもプラグインの管理画面があります。画面や組織の方針に従い、対応するCode用プラグインか確認します。
配布場所の一覧をmarketplace(マーケットプレイス) と呼びます。店に並んでいることだけで、すべての中身の安全が保証されるわけではありません。追加する配布元と作者を確認します。
応用 公式のコマンド例の見方 以下は公式docsの構文に沿った説明用の例です。架空の名前を使っているため、そのまま入力する導入手順ではありません。
/plugin install example-mod@your-marketplaceexample-mod はプラグインの名前、@ の後は配布場所の名前です。名前を実際のものに置き換える前に内容を確認してください。追加や更新が開いているセッションに反映されない場合は、公式docsで再読込や次の起動時の扱いを確認します。
自分で頼んだModは、そのセッションだけの試作品から始まる
現行の制作手順では、Claude Codeに目的を伝えると、組み込みの plugin-authoring Skillを使ってModを作れます。ホットリロード とは、作り直した内容を同じセッションで読み直すことです。許可すると、作成や変更に応じてそのModのコードが読み込まれて動きます。
ホットリロードの承認は、単なる見た目の保存ではありません。コードの実行に関わる判断です。承認の範囲は、そのセッションの開発用Modsと、以後の変更にも及び、セッションを再開しても続きます。初めてのときは、8章のように先に仕様を確認してから進めます。
承認画面の「Not now(今はしない)」は、その場の読込を見送る回答です。永久に拒否する意味ではなく、次回そのセッションを開始するとModが読み込まれる、と現行docsは説明しています。使わないと決めた場合は、単に見送るだけでなく、開発用Modの保存場所と読み込みを止める方法を確認してください。
Claudeがその場で作る開発用Modは、そのセッションに結び付き、後で整理されるフォルダーに置かれます。次回も使うなら、保存先と読み込み方を確認します。「作ったら永遠に全セッションで使える」とは考えないでください。
やめるときは、まず対象のプラグインを無効にする
CLIでは /plugin のInstalled(導入済み)で対象を選び、無効化できます。必要に応じてアンインストールもできますが、まず無効化して動作を比べると原因を切り分けやすくなります。Desktopでは対応する管理画面を確認します。
無効化は今後の動作を止めるための方法です。すでに書き換えたファイル、送信した情報、使った利用量を自動で元に戻すものではありません。
根拠を確かめる:Mods Overviewの対応環境と無効化(公式)
根拠を確かめる:Create a modの制作・承認・保存(公式)
理解を確かめる ホットリロードを承認すると、何を許可することになりますか?
答えと理由を読む そのセッションで作成・変更された開発用Modのコードを読み込み、動かすことに関わる許可です。毎回画面だけを更新する許可ではありません。目的、できる操作、通信、停止方法を理解してから判断します。
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TypeScriptが書けなくても、「何を見たい」「何の前で止めたい」を日本語で頼めます。役立つのは、長い専門的な命令より、仕事の条件がはっきりした依頼です。
依頼は6つの問いで具体化する
誰が何に使うか。 編集者が、文章の表記候補を見返す。いつ反応するか。 校正の結果が更新されたとき。何を見せる・変えるか。 原文、提案、場所、理由をパネルに示す。どこまで動作させるか。 原稿変更と外部通信は行わない。失敗をどう示すか。 結果がなければ未検査、取得できなければ取得失敗。何をもって完成とするか。 架空原稿の例で確認し、無効化して戻れる。
最初は「仕様だけ」を頼んで確認する
まだ使う場所や条件が決まらないなら、先に仕様案を頼みます。この段階ではコードを保存したり、Modを有効にしたりする必要はありません。何が実装可能か、どこから結果を受け取るかを確認してから制作へ進みます。
Claude Codeで使うModの仕様案を、日本語で作ってください。
目的は、文章校正の候補を横のパネルで見返すことです。
利用者は、プログラミングをしない編集者です。
まず、表示する情報、反応するタイミング、結果の受け取り方、
必要な権限、使えない画面での代替表示、停止方法を説明してください。
この段階ではファイルを作成せず、導入・実行・設定変更もしないでください。
実際に可能か、手元のClaude CodeのAPIと型定義に照らして確認してください。
表示だけの練習用Modを頼む例
この例は原稿の解析を行わず、架空の候補データを表示する試作品です。先に表示と操作を理解することで、校正判断まで一度に作る複雑さを減らします。
仕様を確認したうえで、練習用の校正パネルModを作ってください。
Claude CodeのCLIとDesktopのCodeタブで使う想定です。
まずは架空の候補データだけを表示してください。
候補は「3行目:子供 → 子ども」「6行目:出来る → できる」です。
原文、提案、理由、確認状態を日本語で示してください。
候補ゼロと未検査を別の状態で表示してください。
原稿ファイルを変更せず、外部通信、モデルの追加呼び出し、
秘密情報の読取、権限の自動承認を行わない仕様にしてください。
狭い画面では内容を読める形にし、表示できない環境では文字の代替を考えてください。
手元の型定義で確認し、可能な検証を行い、検証済みと未検証を説明してください。
読み込む前に、作るファイルと実行する内容と止め方を説明してください。
「ファイルを変更しない」と依頼したことだけで、コードの能力が制限されるわけではありません。できたコードがその仕様に沿っているか、検査やレビューで確かめます。必要なら社内の技術担当者と確認してください。
公開前確認を頼む例
確認したいのは「公開」そのものです。コマンドの名前にpublishという語が入っているだけで判定するような単純な方法は、別名の操作を見逃す可能性があります。実際の公開経路を先に洗い出します。
公開前の確認を行うModの設計案を作ってください。
まず、この環境で公開につながる道具と操作を洗い出し、対象を説明してください。
公開先、対象ファイル、変更の要点を見せ、人が確認するまで進めない設計にしてください。
取り消し、無回答、タイムアウト、Modのエラーは実行しない方向に扱いたいです。
ただしModだけで確実に止められるとは断定せず、既存の権限設定との関係を説明してください。
最初は外部へ接続しない架空の公開操作で試験します。
実際の公開、設定変更、権限の自動承認はしないでください。
許可・拒否・中断・失敗の例で確認する手順を示してください。
できたものの確認は、お願いした仕様と照らす
候補ゼロ、未検査、取得失敗が別に表示されるか。 一つの操作で、元の処理が何回実行されるか。意図しない二重実行がないか。 実行を止めたとき、「実行しなかった」と分かるか。 本来の処理を通すとき、結果を失わずに返すか。 無効化した後、画面や動作が戻るか。
応用 ファイルと検証コマンドの役割だけ知る 現行公式の最小例には、.claude-plugin/plugin.json(名前などの説明)、hooks/hooks.json(コードの場所)、hooks/register.js(合図に反応する処理)があります。TypeScriptを使う場合もありますが、単に読み込むためにNode.jsやビルド処理を必ず追加するわけではありません。
次は公式コマンドと、その役割です。このページでは実行しません。./first-modは、例のプラグインを置いたフォルダーです。
制作担当者向けのコマンドと役割 コマンド 意味 claude --plugin-dir ./first-modそのディレクトリーのプラグインを一つのセッションで読み込む。 claude plugin validate ./first-mod構造・登録する処理などを検査する。 claude plugin test対象プラグインのディレクトリー内で、用意したテストを実行する。
validateはコードを実行せず、内容を静的に調べる検査です。イベントやAPI呼び出しを一覧にできます。検査に通ったことは、安全の認証や、仕事の結果の正しさの保証ではありません。
Modを読み込むと書き出される .claude-plugin/types/ は、手元の版で使えるAPIの説明です。Web記事のサンプルと違う場合は、この版の型定義を優先します。本文の擬似コードは、この検査に通る実装コードとして作られていません。
根拠を確かめる:Create a mod(公式)
理解を確かめる 「すごい校正Modを作って」より、先に決めるとよいことを3つ挙げてください。
答えと理由を読む たとえば、表示する情報、反応するタイミング、実行してよい操作です。加えて、未検査や失敗をどう示すか、完成と判断する確認例も大切です。「すごい」という形容詞だけでは、使う人が何を確認できるのかが決まりません。
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この章の5例は、出版・編集・広報の仕事を想定した設計例・未実装 です。特定の会社に導入された実績や、Claude Codeの標準搭載機能を示すものではありません。実際に作るには、手元のAPI、使う道具、情報の受け取り方を確認します。
設計例 A 文章校正の表示パネル
指摘を長い会話の中から探し直さなくて済むようにする
困りごと: 「子供/子ども」などの表記ゆれを指摘してもらったが、会話が長くなり、どの候補を確認したか分からなくなる。
小さな原稿例: 「子供たちが自分で出来ることを増やそう。子どもが楽しめる学習です。」表記ルールで「子ども」「できる」を使うと決めているとします。
教材の画面イメージ 校正候補
候補1 1文目 原文:子供 → 提案:子ども 理由:この練習の表記ルール 状態:人が未確認 候補2 1文目 原文:出来る → 提案:できる 理由:この練習では開いた表記を使う 状態:人が未確認 候補2件 確認済み0件 未確認2件
Modの担当: 候補の場所、原文、提案、理由、確認状態を見せる。候補の検出は、別の表記ルール処理や校正用Skillなどが担当する設計を検討する。
確認する例: 候補が2件の原稿、候補ゼロの原稿、まだ検査していない原稿、検査が失敗した原稿。ゼロ件と未検査を別表示にする。
限界: ルールがない語や、文脈上の意図までは形式検査で決まりません。パネルが出ても原稿の修正は別作業です。AIの文章から候補を取り出す設計なら、情報の抜けや読み違いを避けるため、受け渡し形式をそろえる必要があります。
設計例 B 公開前確認
外に出す直前で、対象と公開先を見比べる
困りごと: 告知文の下書きを頼んだつもりが、公開の操作まで進む。対象が確定稿か、練習用かを見比べる場所がほしい。
Modの担当: 対象の公開操作の前で、公開先、原稿の名前、最終更新、公開する内容の要点を示す。進めるか取り消すかを明示し、無回答や失敗の扱いを決める。
公開確認の設計例 公開しようとする → 人が対象と公開先を確認 → 選んだ結果を正しく返す 公開しようとする 対象:架空の告知原稿 人が対象と公開先を確認 練習用の確認画面で判断する 選んだ結果を正しく返す 取り消しは「未公開」と返す 図13 公開確認の設計例 設計例・未実装です。教材のシミュレーションも実際の公開を行いません。
確認する例: 正しい対象を許可する、対象違いで取り消す、画面を閉じる、確認処理が失敗する、別の公開経路を使う。最後の例では、対象の洗い出しに漏れがないかが分かります。
限界: 文字列の一部だけで「危険な公開」を判定すると、別名のコマンド、ほかの道具、別経路を見逃す場合があります。Modが失敗するときの動作や、実際の権限設定も合わせて設計します。
設計例 C テスト結果を編集者にも読める表示にする
合格と失敗と未実施を別々に見せる
困りごと: 電子教材やキャンペーンページの検査結果が長く、どこまで確かめたか読み取りにくい。
Modの担当: 検査の後に、検査日時、対象版、合格数、失敗数、未実施項目、詳しい結果への参照を表示する。自分で勝手に検査済みの数を作らない。
教材の架空の検査結果
対象:学習ページの試作品 第3版 リンク確認:18件中18件合格 スマホ表示:2画面中1画面で不具合 音声読み上げ:未実施
次の確認: 狭い画面の文字切れを直し、音声読み上げを確認する。
確認する例: すべて合格、一部失敗、検査の途中で中断、結果データが古い、対象版が一致しない。「最後に合格した結果」を、今の原稿の合格と誤表示しない。
限界: Modは検査結果の見せ方を助けます。検査項目が少なければ、見ていない不具合は残ります。「合格」には、何を調べた結果なのかを付けます。
設計例 D tool outputから秘密をマスクする
道具が返した内容を、モデルが読む前に加工する
困りごと: 検査ツールが出すログに、認証用の文字列が混じる可能性がある。
Modの担当: 対象の道具が返した結果を受け取り、秘密に該当する部分を置き換えてから次に渡す。元の結果や別ログをどこに残すかも確認する。
加工前の学習用データ:ACCESS_KEY = FAKE_SECRET_FOR_LEARNING_ONLY
加工後の表示例: ACCESS_KEY = [マスク済み]
確認する例: 作り物の鍵、複数行の鍵、分割された文字列、鍵に似た普通の文章、異なる項目名。見逃しと、隠しすぎの両方を調べる。
限界: 文字列の規則に合わない秘密は見逃すことがあります。もともと秘密を出力しない設計が優先です。表示だけ隠した場合や、別の道具が同じ秘密を返した場合は、防げない経路が残ります。マスク済みでも、秘密自体を失効させる必要がある状況は別に判断します。
設計例 E 作業結果の表示を短くする
要点を先に見せ、詳しい結果に戻れるようにする
困りごと: 長い結果のたびに画面が埋まり、今の状態が分からなくなる。
Modの担当: 道具の結果の表示を「対象12件・成功11件・失敗1件」のように要約する。失敗や警告を隠さず、詳しい内容に戻る方法を用意する。
確認する例: 普通の成功、失敗1件、大量の失敗、空の結果、とても長い結果、狭い画面、読み上げ。色だけで成功と失敗を区別しない。
限界: 要約が情報を落とす可能性があります。モデルが読むデータを変えたいのか、人に見せる表示だけを変えたいのかを先に決めます。
実際に公開されている公式サンプルもある
公式の初めてのModガイドには、次のサンプルが紹介されています。この教科書では、ソースを導入・実行していません。公開された説明をもとに役割を整理しています。
公式サンプルと、誤解しやすい限界 サンプル 公式の説明上の役割 そこから言えないこと Token Weather context windowの使用状況を、天気のような表示で見せる 記憶できる量を増やすわけではない Blast Radius 対象の危険なコマンドを待たせ、影響と選択を示す すべての危険を完全に防ぐ装置ではない Replay Theater 直前の作業で行ったファイル編集を段階的に振り返る あらゆる変更を自動で安全に取り消す保証ではない
context window は、一度の処理でモデルに渡せる情報量の範囲です。机に広げられる資料の量にたとえられます。「残りが少ない」と見えることと、机が大きくなることは違います。
Token Weatherの役割を机にたとえる 机に資料を広げている → 使用状況を見せる → 作業の進め方を判断する 机に資料を広げている モデルが扱う情報には範囲がある 使用状況を見せる 残りの目安を読み取りやすくする 作業の進め方を判断する 表示は範囲を増やす機能ではない 図14 Token Weatherの役割を机にたとえる 公式サンプルの目的を説明するための独自のたとえです。画面や数値を再現したものではありません。根拠を確かめる:Getting started with Claude Code mods(公式)
理解を確かめる テスト結果パネルに「合格」と出ています。すぐ公開してよいかを判断するには、何を追加で見ますか?
答えと理由を読む 対象の版、検査日時、検査項目、失敗と未実施の有無を確認します。内容の校正や公開先の確認など、検査していない条件が残っていないかも見ます。表示された「合格」という一語だけで判断しません。
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ModはClaude Codeの中で動く追加のコードです。便利な表示を作ることも、Macの中のデータや外部通信に関わることもできます。ここでは、何を理解してから使えばよいかを整理します。
あなたのMacで動くコードとして信頼を判断する
公式は、ModsがClaude Code自体と同じようにMacへアクセスでき、OSの安全な隔離領域としてsandbox化されていない ことを説明しています。あなたの利用者アカウントがアクセスできる範囲で、ファイルを読む・書く、プログラムを起動する、通信するなどの操作が可能です。
環境変数や設定ファイルの秘密を読むこと、依頼文や道具の呼び出しを見ること、入力や権限判断に関わること、モデルを追加で呼んで利用量を使うこともあり得ます。すべてのModがそれをするという意味ではありません。何をするコードかを知り、作者と配布元を選ぶ理由 です。
Bashのsandboxを有効にしていても、Mod自身が起動したプロセスはその外で動く、と公式docsは説明しています。Claude Codeの道具に対する権限ルールと、Mod自身の操作を同じものとして扱わないでください。
権限を理解するときの2つの経路 Claudeの道具の経路と、Mod自身のAPI操作の経路を区別します。どちらも内容と環境を確認します。 Claudeが道具を使う経路 通常の道具の確認・設定が関わる Mod自身がAPIで操作する経路 ファイル・起動・通信に届き得る 内容と環境を確認する 通常の確認が必ず出るとは限らない 図15 権限を理解するときの2つの経路 上下は順番ではなく、区別する経路を示しています。Modの仕組みをsandboxだけに任せず、コードと配布元を確認します。
応用 「Modのruntime sandbox」とOSのsandboxを混同しない 公式の初めてのModガイドには、モジュールがDOMやNode.jsを直接持たず、外の操作をmods APIの $ 経由で行うという説明があります。その実行上の制約は、Macのファイルや通信から隔離されているという意味ではありません。APIを通して強い操作ができるため、公式のセキュリティ説明にある「Modsはsandbox化されない」と矛盾する安全保証に読み替えないでください。
また、sec-defaultという組織向けの組み込みガードは、Team/Enterpriseでのログインやmanaged settingsなどの条件に依存します。APIキーで使う個人を含め、全員に同じ制限が無条件で働くとは説明できません。組織の担当者はManage mods for your organization で実際の条件を確認します。
初めて使うときに読む4点
目的と対象: どの合図に反応し、どの作業を変えるのか。操作と通信: 何を読み書きし、何を起動し、どこへ送るのか。権限と利用量: 自動許可や追加モデル呼び出しがあるか。停止と更新: どう止めるか。更新した版でも同じ内容か。
知らない名前のModを、その場で大量に入れる必要はありません。最初は目的の明確な一つを、架空データで確認します。技術担当者には、説明文だけでなく、コードと登録するイベント・API呼び出しを確認してもらうと判断材料が増えます。
「公開を止めるMod」は、失敗するときも確かめる
止めるためのModでも、コードがエラーになった場合や制限時間を超えた場合に、その処理が飛ばされ、元の処理が進むことがあります。公式docsでは、通常の失敗時にハンドラーをスキップする動作が説明されています。
これを専門用語でfail open と呼びます。係が動けないときに、扉が開いたままになるような状態です。反対に、確認できないなら進めない設計をfail closed と呼びます。公開確認のような場面では、エラー・中断・無回答も「進めない」に扱う条件が必要です。
ただし、Modが元の処理を呼んだ後で失敗した場合、実際の操作はもう起きているかもしれません。失敗時に止める処理を付けたことだけで、すべての状況で安全になるわけではありません。実行前・実行中・実行後のどこで失敗するかも試します。
応用 失敗する位置と.catchの役割 現行docsでは、.catchがなく、nextを呼ぶ前にハンドラーが失敗すると、次の担当へ進みます。nextの結果が戻った後に失敗した場合は、その結果を保持し、同じ処理を再実行しません。
進めない設計には、登録した処理へ .catch を付け、失敗時に拒否結果を返す方法があります。これは手元のAPIと制限時間に沿って実装・試験する必要があります。すでに終わった処理を取り消す機能とは区別してください。
確認処理の失敗をどう扱うか 公開前の確認が失敗 → 設計で扱いが分かれる → 必要な条件を試験する 公開前の確認が失敗 エラー・時間切れ・中断 設計で扱いが分かれる 通すのか、止めるのか 必要な条件を試験する 「確認できないなら進めない」を検証 図16 確認処理の失敗をどう扱うか 教材の安全設計の例です。失敗したら必ず自動で止まるとは限らないため、実装と検証が必要です。
よくある失敗と、戻る場所
症状から確認する 症状 考えられる原因 確認すること 何も出ない 未読込、無効化、版や画面の違い、対象条件の不一致 導入状態・対応版・使う場所・対象イベント 横のパネルが出ない 狭い画面、UI非対応の場所、描画内容の不適合 CLI/Codeタブか、幅や代替表示はどうか 同じ操作が二度起きる 元の処理を再度呼ぶ設計、複数Modの影響 実行回数と順番。送信などを再試行しない 許可なく進んだように見える Modの自動許可、対象外経路、確認の失敗 対象を止め、権限・実装・記録を確認する 昨日の結果が表示される 古い状態、結果取得の失敗、対象版の不一致 日時・対象・未更新の表示 再読込で件数がゼロに戻る メモリー上だけに保存した値が初期化 どこまで保存する設計か
操作を増やす前に、対象のModを止めて比べる
不具合が出たら、実行中の作業を確認し、対象のプラグインを無効にして再確認します。何をしたかの記録と、変更されたファイルを見ます。「もう一度」を何度も押すと、送信・公開・課金などが重複する操作もあります。
共有するときは、再現できる架空の例と、使う版・画面・Modの版を伝えます。秘密や未公開資料をそのままエラーログに付けないでください。安全確認が済むまで実データや外部操作に広げません。
根拠を確かめる:Modsの権限と信頼(公式)
根拠を確かめる:イベントの失敗と.catchの扱い(公式)
根拠を確かめる:組織向けの制御条件(公式)
理解を確かめる BashのsandboxがONなら、Modの読み書きや通信も必ず隔離されますか?
答えと理由を読む いいえ。公式docsではMod自身はsandbox化されず、Modが起動するプロセスもBashのsandboxの外で動くと説明されています。だから、導入するコードの操作・通信・権限を別に確認する必要があります。
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答えを開く前に、自分の言葉で一度答えてください。すらすら言えないところは、対応する章へ戻ります。用語を正確に暗唱するより、何が起きるかを説明できることが目標です。
まず一つの仕事を、最後まで設計してみる
あなたは架空の学習ページを制作しています。「検査を始めたことが分かり、終わったら結果を見られ、公開前に人が確認できるようにしたい」とします。次の4点を書き出してください。
検査開始・検査結果・公開確認は、それぞれどこに介入するか。 未検査・検査中・検査失敗・合格をどう区別するか。 公開の確認が失敗したら、どうするか。 最初の試験で、何を実行せずに確かめるか。
設計例と理由を読む 検査はwrapで前後を扱い、開始と結果を表示する設計が考えられます。公開はbeforeで対象と公開先を見せ、条件が満たされなければ元の処理へ渡さない設計です。これは、実際の道具やAPIに照らして実装可能か確認する必要がある設計案です。
状態には対象版と日時を付け、未検査・検査中・失敗・合格を別表示にします。確認のエラーや無回答を進めない方向に扱い、失敗を起こした試験でも確認します。初回は架空データ・架空の公開操作を使い、実際の外部公開や実資料の変更を行わずに、流れと停止を確かめます。
16問で理解を確認する
1 モデルとClaude Codeは、どう違うか。
答えと解説 モデルは入力から回答や作業案を作る中心の仕組みです。Claude Codeは、モデルと道具をつなぎ、ファイルなどに対する作業を進める仕組みです。考える担当と作業する環境として分けます。
1章を復習する
2 ModとModsとmodeは同じ意味か。
答えと解説 Modは拡張の一つ、Modsは複数形や機能全体の呼び名です。mode=モードの省略ではありません。
2章を復習する
3 イベントとは、どういう合図か。
答えと解説 道具を使おうとする、入力が提出される、画面を描こうとする、といった出来事の合図です。そこに反応する処理がイベントハンドラーです。
3章を復習する
4 公開前に対象を確認するのは、4つの介入のどれか。
答えと解説 beforeです。公開処理の前に条件を確かめるからです。afterで公開件数を表示しても、すでに起きた公開を事前に止めることはできません。
4章を復習する
5 検査の結果を受け取ってから件数を表示するのはどれか。
答えと解説 afterです。検査が済んだ後に結果を扱います。検査が失敗した場合や未実施の場合も、区別して表示します。
4章を復習する
6 練習環境で元の公開処理を呼ばず、「未公開」と返すのはどれか。
答えと解説 insteadです。元の処理の代わりをします。実行していないのに「公開成功」と返すと、仕事の状態を取り違えます。
4章を復習する
7 開始表示を出し、検査し、完了表示を出すのはどれか。
答えと解説 wrapです。元の処理を前後から包みます。失敗・中断の表示も終わらせる設計が必要です。
4章を復習する
8 毎回の編集手順をそろえたい。追加パネルは不要。何を検討するか。
答えと解説 まず指示文やSkillを検討します。内部の表示や流れを変える必要が出たらModを考えます。何でもModから始める必要はありません。
6章を復習する
9 外の資料システムへつなぐ仕組みと、拡張をまとめて配る仕組みは何か。
答えと解説 接続の共通の仕組みはMCP、配るまとまりはPluginです。Pluginの中にMCPの設定やModなどを一緒に入れる場合もあります。
6章を復習する
10 結果を画面で隠すことと、モデルに渡す前に隠すことは同じか。
答えと解説 同じではありません。表示のみを加工しても、モデルが読む内容が変わらない場合があります。モデルに渡す結果を加工する経路と、保存先や別ログを確かめます。
5章を復習する
11 校正パネルの候補がゼロ件なら、原稿は必ず正しいか。
答えと解説 言えません。検出方法が見つけられなかった可能性や、まだ検査していない可能性があります。ゼロ件・未検査・検査失敗を分け、内容判断は別に確認します。
9章を復習する
12 手元で見た「合格」の記録が昨日の版だったら、どうするか。
答えと解説 現在の対象版と検査日時を確かめ、必要な検査をやり直します。古い合格を今の版の合格として使わないよう、パネルにも対象と日時を表示します。
9章を復習する
13 validateの合格は、安全の認証か。
答えと解説 違います。構造や登録するイベント・呼び出しなどの検査であり、仕事の結果やコードの安全性を保証しません。仕様との照合、試験、信頼の判断を合わせます。
8章を復習する
14 公開を止めるModがエラーになれば、必ず止まるか。
答えと解説 必ずではありません。処理がスキップされて元の処理が進む場合があります。進めない設計と、失敗前後の検証が必要です。すでに実行した操作を自動で戻す意味でもありません。
10章を復習する
15 Modを無効にしたら、すでに送った情報や変更したファイルも元に戻るか。
答えと解説 戻りません。無効化は今後の動作を止める方法です。すでに行われた操作とデータの復旧は、別に確かめます。
7章を復習する
16 読者がコードを書けなくても、Modを頼むために説明できることは何か。
答えと解説 目的、反応する時点、対象、見せる情報、行ってよい操作、失敗の表示、確認方法、停止方法です。分からないAPI名を作るより、具体的な仕事の条件を説明します。
8章を復習する
5分の復習に使う一枚
何を変える? Claude Codeの表示や処理。
何に反応する? 仕事の途中のイベント。
どう関わる? 前・後・代わり・前後。
何と比べる? 手順はSkill、既存処理の合図は設定Hook、外部接続はMCP、配布はPlugin。
どう始める? 目的を一つ決め、仕様を確認し、架空データで小さく試す。
何を確かめる? 権限・通信・結果・失敗・停止・対応版。
セミナーの対話に使う問い
自分の仕事で「毎回探し直すもの」「実行前に見比べるもの」「失敗が見えにくいもの」を一つ挙げてください。それを「いつ」「何を」「どう変える」の3つで説明します。Modが必要か、Skillなどで足りるかを隣の方と話してみてください。
例:「校正結果が更新されたときに、未確認の候補をパネルに表示したい。原稿は自動で変更しない」。ここまで言えれば、具体的な仕様相談を始められます。
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用語集 分からない言葉を探し、説明の右のリンクから本文に戻れます。ここでの意味は、この教材の用途に合わせて簡潔に整理しています。
本文で使った37の言葉 用語 短い意味 戻る章 Claude AnthropicのAIや、それを使うサービスの総称。場面によって指すものが違う。 1章 Claude Code モデルと道具を組み合わせて、ファイル編集などの作業を進める仕組み。 1章 モデル 入力された内容から、回答や行動案を作る中心の仕組み。 1章 Mod/Mods Claude Codeの表示や動作を変える拡張。Modsは複数形や機能全体の呼び名。 2章 Plugin 機能を導入・配布するためのまとまり。Mod以外の機能も含み得る。 2章 イベント 作業の中の出来事を知らせる合図。道具の呼び出しや表示の作成など。 3章 イベントハンドラー 対応するイベントで呼ばれる処理。Modのhookとも呼ばれる。 3章 before 元の処理の前に関わる考え方。 4章 after 元の処理の後に関わる考え方。 4章 instead 元の処理の代わりに、自分で結果を返す考え方。 4章 wrap 元の処理を前と後から包む考え方。 4章 ツール ファイルを読むなど、実際の仕事をする道具。 1章 ツール呼び出し 道具に対象や条件を渡して、仕事を頼むこと。 3章 引数 道具や処理に渡す対象・条件などの情報。 5章 tool output 道具が返した出力・結果を指す一般語。特定のイベント名とは限らない。 5章 Skill Claudeが読む、再利用する仕事の手順・指示・資料などのまとまり。 6章 設定Hook 設定ファイルに登録し、合図に応じて外の処理を呼ぶ仕組み。 6章 MCP AIを外部の道具やデータにつなぐ共通の仕組み。 6章 UI 利用者が見たり操作したりする画面。パネルやボタンなど。 5章 パネル/pane 会話と並べたり、画面の一部に置いたりする表示領域。 5章 CLI 文字の命令を入力して使う形式の画面。 1章 ターミナル Macで文字の命令を入力する画面を開くアプリ。 1章 セッション 一つの会話・作業のまとまり。開発中のModの範囲にも関わる。 7章 marketplace プラグインを探したり導入したりする配布場所の一覧。 7章 ホットリロード コードの変更を、同じセッションで読み込み直して反映すること。 7章 JavaScript/TypeScript Modを書くときに使うプログラミング言語。本文を読む前提ではない。 8章 API プログラムが別の機能を呼び出すときの窓口と、決められた使い方。 8章 型定義 使える情報や関数の形を表す説明ファイル。手元の版のAPI確認に使う。 8章 next 現行Mod APIで、イベントを次の担当へ渡し、その結果を得る関数。 4章 matcher どのイベントに反応するかを、条件で選ぶフィルター。 3章 context window 一度の処理でモデルへ渡せる情報量の範囲。 9章 権限 ファイルや道具などに対し、行ってよい操作の範囲。 10章 sandbox 操作を一定の範囲に隔離する仕組み。ModsはOSの隔離で守られるとは限らない。 10章 マスク/redact 秘密などの該当部分を隠したり、別の文字列に置き換えたりすること。 5章 fail open/fail closed 失敗時に進める動作と、進めない動作の区別。 10章 validate/test 構造などを調べる検査と、用意した条件で動作を確かめる試験。 8章 擬似コード 処理の考え方を説明する記法。そのまま実行できるコードではない。 4章
公式資料と、この教材で確かめた範囲
2026年10月8日に、下の公式記事・公式ガイド・docsを確認して制作しました。資料は更新されます。実装時は、実際に使うClaude Codeが出力する型定義と、その版の説明を優先してください。
Customize Claude Code with mods 2026年10月1日の公式発表。Modsの目的、前後の介入、権限、プラグイン配布。
Getting started with Claude Code mods 発表記事からリンクされた初めてのModガイド。Token Weatherなどの例。
Claude Code Overview Claude Codeの役割と、CLI・Desktopなどの入口。
Mods Overview 現行の全体像、対応環境、バージョン、信頼、停止、比較。
Create a mod 自然言語での制作、承認、ホットリロード、保存、検査。
React to events with a mod nextによる介入、条件の指定、複数Mod、失敗時の扱い。
Draw in the interface パネル、帯、表示変更、対応する画面、権限確認UIの境界。
Use the mods API Modが呼べる機能と、モデル呼び出しなど。
Mods Reference 現行のイベント・API・表示要素の一覧。確認時点の説明はv2.1.290。
Manage mods for your organization 組織の設定とsec-defaultの条件・権限制御。
Extend Claude with skills Skillによる手順と指示の再利用。
Hooks Reference 設定ファイルに登録するHookの役割と、扱える情報。
Connect Claude Code to tools via MCP 外部の道具・データへの接続。
Plugins Overview 追加機能の配布と構成。
Plugin security and trust 作者・配布元・コードを信頼する判断。
事実・たとえ・設計例の読み分け
公式資料に基づく事実: Modの役割、現行の対応環境、基本のイベント処理、導入・停止の方法、権限の注意など。各章の末尾に確認先があります。
教材独自のたとえ: 編集室、受付、発送、机など。理解の助けに使うものであり、実際の画面や内部構造をそのまま写した図ではありません。
設計例・未実装: 出版業務の5例、日本語の依頼文、公開確認の構想など。機能を実装・導入した結果ではありません。
教材内シミュレーション: 4章のボタンで進む架空の流れ。ブラウザー内でだけ動き、実APIや端末、ファイル、公開操作に接続しません。
この教材を作る際は、Modやプラグインの導入・実行、Claude Codeの設定変更、秘密情報の取得は行っていません。紹介したModが現在の環境で実際に動くことを、教材のブラウザー検証が証明するものではありません。
次に一つだけ進めるなら 自分の仕事の「いつ」「何を」「どう変える」を一文にし、8章の仕様相談の形に整えてください。分からない点は、セミナーの担当者や社内の技術・運用担当者と、架空の例を使って確かめると進めやすくなります。
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