Claude に「チーム」をつくろう
— かしこく節約する3つの設定 —
この教材では、AIアシスタント「Claude(クロード)」をパソコンで使うときの、 3つの大切な設定ファイルのつくり方を、ゼロから丁寧にご案内します。 設定が終わると、Claude が仕事の内容に合わせて、高性能なAIと安価なAIを自動で使い分けてくれるようになり、 利用料金をぐっと抑えられます。むずかしい操作はありません。 基本は「文章をコピーして、貼り付ける」だけです。一緒にゆっくり進めていきましょう。
まずは「ことば」に慣れましょう
これから出てくる5つのことばの意味が、なんとなく分かる。
新しいことを始めるとき、いちばんの壁は「知らないことば」です。 ここでは最初に、これから何度も出てくることばを5つだけ、やさしくご紹介します。 暗記しなくて大丈夫です。「そういえばさっき説明があったな」と思ったら、いつでもここに戻ってきてください。
Claude をパソコンの中で動かして、ファイルの作成や調べものなどの「作業」を任せられる道具です。 黒い画面(文字だけの画面)で、Claude と日本語でおしゃべりしながら仕事を頼めます。 見た目は少し無骨ですが、やることは「チャットでお願いする」だけなので、こわがらなくて大丈夫です。
Claude の「頭脳」の種類のことです。人間に例えると「ベテラン・中堅・若手」のような違いがあり、 賢いモデルほど利用料金が高く、軽いモデルほど安くて速いという関係になっています。 この教材の主役です。
AIの利用料金を数える単位です。水道の「リットル」や電気の「キロワット時」のようなもので、 Claude が読み書きする文章の量に応じて消費されます。賢いモデルは、同じ文章量でもトークン単価が高いと覚えておけば十分です。
パソコンの中の「引き出し(フォルダ)」と「書類(ファイル)」です。 今回は、Claude 専用の引き出し(
.claude という名前のフォルダ)の中に、3種類の書類を入れていきます。Claude が自分の「部下」として呼び出せる、小さな分身のことです。 今回の設定のいちばんの目玉で、この部下たちに安いモデルを割り当てることで節約を実現します。 くわしくは1時間目でお話しします。
全体像 — Claude を「小さな会社」にたとえると
「なぜこの設定をすると節約になるのか」の仕組みが分かる。
モデルには「格」と「料金」がある
Claude には、性能と料金のちがう複数のモデル(頭脳)が用意されています。 代表的なものを、会社の役職にたとえてみましょう。
| モデル名 | 会社でいうと | 得意なこと | 料金の目安 |
|---|---|---|---|
| Fable(フェイブル) | 社長・リーダー | むずかしい判断、全体の計画、最終チェック | いちばん高い |
| Opus(オーパス) | ベテラン部長 | むずかしい実作業、できあがりの点検 | 高い(Fableの約半分) |
| Sonnet(ソネット) | 頼れる中堅社員 | 決まった手順の実務、チェック作業 | 手ごろ |
| Haiku(ハイク) | フットワークの軽い若手 | 調べもの、資料読み、単純作業 | いちばん安い |
ここで想像してみてください。もしあなたが社長さんだったら、 「書類のコピー取り」を社長自身にやらせる会社は、もったいないと思いませんか? 実は、何も設定しないで Claude を使うと、これと同じことが起きます。 かんたんな調べものにも、いちばん高いモデルの料金がかかってしまうのです。
解決策:「社長が部下に仕事をふる」しくみをつくる
そこで今回の設定です。社長(高性能モデル)には判断と指揮だけをしてもらい、 実際の作業は適した部下(安いモデルのサブエージェント)に自動でふり分けてもらいます。 これを図にすると、こうなります。
今日つくる「3つの書類」
この会社を動かすために、Claude 専用フォルダの中に3種類の書類を用意します。 それぞれの役割を、先に一覧でご覧ください。
| 書類の名前 | たとえるなら | 役割 | つくる時間 |
|---|---|---|---|
CLAUDE.md | 社訓・お願いごとメモ | Claude に守ってほしいルールや方針を日本語で書いておく | 3時間目 |
settings.json | 会社の登記簿・設定ノート | 「社長はどのモデルか」などの機械向けの設定を書いておく | 4時間目 |
agents フォルダ | 社員名簿 | 部下(サブエージェント)一人ひとりのプロフィールを入れておく | 5時間目 |
準備 — Claude Code を開いてみましょう
黒い画面で Claude Code を起動して、あいさつできる。
まず、Claude Code がお使いのパソコンに入っていることが前提です。
(まだの方は、公式サイト https://code.claude.com/docs/ のインストール案内に従ってください。)
ここでは「入っているけれど、使い方に自信がない」という方向けに、起動から確認していきます。
手順:起動して、バージョンを確かめる
- 「黒い画面」を開きます。
Windows の方は、画面左下のスタートボタンを押して「
PowerShell」と入力し、 出てきた「Windows PowerShell」をクリックします。 Mac の方は「ターミナル」というアプリを開きます(Launchpad で「ターミナル」と検索)。PowerShell(パワーシェル)/ターミナル
パソコンに文字で命令を出すための画面です。マウスの代わりにキーボードで指示を出す、と考えてください。 この教材では、指示文はすべてこちらでご用意しますので、コピーして貼り付けるだけで大丈夫です。 - Claude Code のバージョン(版)を確認します。
次の1行をコピーして、黒い画面に貼り付け、Enter キーを押してください。
「2.1.170」より大きい数字が表示されれば合格です。古い場合や、心配な場合は、 次の1行で最新版にできます。黒い画面(PowerShell/ターミナル)に貼り付け
claude --version最新版にしたいときclaude update - Claude Code を起動します。
次の1行を貼り付けて Enter を押すと、Claude との会話が始まります。
画面が切り替わって、文字を入力できる欄が出てきたら成功です。 ためしに「こんにちは。日本語で自己紹介してください。」と打ってみましょう。 お返事が来たら、準備は完了です。黒い画面に貼り付け
claude
https://code.claude.com/docs/)からやり直してみてください。Ctrl キーを押しながら C を押せば、
いつでも Claude Code を終了できます。「閉じ方」を先に知っておくと、安心して試せますよね。CLAUDE.md — Claude への「お願いごとメモ」
Claude が毎回読んでくれるルールブックを作成できる。
CLAUDE.md とは何でしょう?
CLAUDE.md(クロード・エムディー)は、Claude が仕事を始める前に必ず読んでくれるメモです。
新しく入った社員さんに渡す「わが社の決まりごと」の紙のようなものだと思ってください。
ここに日本語でお願いごとを書いておくと、Claude は毎回それを守って働いてくれます。
ファイル名の最後についている
.md は「マークダウン」という、
ふつうの文章ファイルの一種です。メモ帳で開ける、ただの文章だと思って大丈夫です。置き場所は決まっています。あなたのパソコンの「ホームフォルダ」(自分の名前のフォルダ)の中にある、
.claude という Claude 専用フォルダの中です。
| お使いのパソコン | 置き場所(ユーザー名はご自身のものに読み替え) |
|---|---|
| Windows | C:\Users\ユーザー名\.claude\CLAUDE.md |
| Mac | /Users/ユーザー名/.claude/CLAUDE.md |
.claude のように名前が点で始まるフォルダは「かくしフォルダ」といって、
ふだんは画面に表示されない特別なフォルダです。見えなくても、ちゃんと存在しています。
今回は Claude 自身に作業してもらうので、探せなくても問題ありません。作り方:Claude に頼みましょう
ここが今日いちばんのコツです。ファイルは自分で作らず、Claude Code に作ってもらいます。 下の枠の中の文章をまるごとコピーして、Claude Code の画面に貼り付けて、Enter を押すだけです。
あなたのユーザーレベルの設定フォルダ(ホームフォルダ直下の .claude フォルダ)に CLAUDE.md を作成してください。すでに存在する場合は、上書きせずに現在の内容を見せて、今回の内容の追記だけを提案してください。新規作成の場合は、以下の内容で作成してください。作成後、ファイルの場所と内容を表示して確認させてください。
# CLAUDE.md — わたしの基本ルール
## ことばづかい
- 説明はすべて日本語の丁寧な「です・ます」調でお願いします。
- 専門用語には、はじめて出てきたときに短い説明を添えてください。
## 安全のお願い
- ファイルの削除や上書きなど、元に戻せない操作の前には、必ず「〜してよいですか?」と確認してください。
- 作業が成功したと報告するときは、その証拠(実行結果や作成されたファイル)を一緒に見せてください。
## 仕事のふり分け(モデルの使い分け)
- 調べもの・ファイルの大量読み取りは explorer サブエージェントに任せてください。
- 内容の決まった作業・実装は implementer サブエージェントに任せてください。むずかしい実作業のときは、implementer を上位モデル(opus)指定で呼び出してください。
- 作業が終わったら reviewer サブエージェントに点検を任せてください。
- 全体の計画、むずかしい判断、最終確認だけを、あなた自身(メインのモデル)が行ってください。
- 小さな一回きりの修正は、任せずにそのまま行って構いません。
Claude が「作成しました」と報告し、ファイルの中身を見せてくれたら完了です。 「仕事のふり分け」の項目に出てきた explorer さんたちは、5時間目で実際に雇います。 先に社訓のほうへ「部下に仕事をふってね」と書いておいた、というわけです。
settings.json — Claude の「設定ノート」
「社長のモデル」を決める設定を、安全に書き込める。
settings.json とは何でしょう?
settings.json(セッティングス・ジェイソン)は、Claude Code の動きを決める機械向けの設定ノートです。
CLAUDE.md が「日本語で書くお願いごと」だったのに対し、こちらは「決まった書式で書く正式な届け出」にあたります。
今回はここに、「社長(メインのモデル)はどれにするか」を書き込みます。
JSON(ジェイソン)は、コンピューター向けの書式で書かれた文章ファイルです。 波かっこ
{ } や引用符 " " で決まりごとを書きます。
1文字でも書きまちがえると全体が動かなくなる、少し気むずかしい書類です。
だからこそ、手で書かずに Claude に頼むのが安全です。どのモデルを「社長」にする?
1時間目の表を思い出してください。おすすめは次のどちらかです。
- じっくり派:いちばん賢い
fableを社長に。むずかしい相談や大きな仕事に強い分、料金は最高クラス。だからこそ部下へのふり分け(5時間目)が効いてきます。 - バランス派:ベテランの
opusを社長に。多くの仕事はこれで十分こなせて、料金は fable の約半分です。迷ったらこちらで始めて、物足りなくなったら fable に替えるのがおすすめです。
作り方:これも Claude に頼みましょう
下の枠をまるごとコピーして、Claude Code に貼り付けてください。
(例では「バランス派」の opus にしています。fable にしたい方は、貼り付けたあと、文中の opus という言葉を fable に打ち替えてから Enter してください。)
あなたのユーザーレベルの settings.json(ホームフォルダ直下の .claude フォルダ内)を確認して、次の2つの設定を反映してください。
1. "model" を "opus" にする(メインのモデルの指定)
2. "language" を "japanese" にする(日本語表示の指定)
大切なお願い:
- すでに settings.json が存在して他の設定が書かれている場合は、絶対に丸ごと上書きせず、既存の内容を保ったまま上の2項目だけを追加・変更してください。
- 変更前に、現在の内容と変更後の内容を並べて見せて、わたしの承認を待ってから書き込んでください。
- 書き込んだあと、ファイルを読み直して、正しい JSON になっているか確認して報告してください。
Claude が「変更前」と「変更後」を見せてくれたら、内容を眺めて「お願いします」と返事をしてください。 できあがりは、おおよそ次のような見た目になります(これは完成イメージで、貼り付ける必要はありません)。
{
"model": "opus",
"language": "japanese"
}
agents フォルダ — 3人の「専門スタッフ」を雇う
節約の主役、3人のサブエージェントを配置できる。
agents フォルダとは何でしょう?
いよいよ本日のメインイベントです。.claude フォルダの中に agents(エージェンツ)という名前のフォルダを作り、
その中に部下ひとりにつき1枚の「プロフィール票」(文章ファイル)を入れます。
プロフィール票には、次の3つを書きます。
- 名前と担当 … 「どんな仕事のときに呼ばれる係か」
- 担当モデル … ここに「社長より安い、その仕事に見合ったモデル」を書くのが、節約のかなめです
- 仕事の心得 … その係への細かな指示
今回雇うのは、1時間目の組織図に出てきたこの3人です。
| 名前 | 担当 | モデル | ファイル名 |
|---|---|---|---|
| explorer(エクスプローラー) | 調査係。調べもの・資料の大量読み取り | haiku(最安) | explorer.md |
| implementer(インプリメンター) | 作業係。内容の決まった実作業 | sonnet(手ごろ) | implementer.md |
| reviewer(レビュアー) | チェック係。できあがりの点検 | opus(ベテラン。社長の半額) | reviewer.md |
雇い方:長い指示文を1回貼るだけ
下の枠が少し長く見えますが、やることは今までと同じ、まるごとコピーして貼り付けて Enter だけです。 3人ぶんのプロフィール票を、Claude が一度に作ってくれます。
あなたのユーザーレベルの設定フォルダ(ホームフォルダ直下の .claude フォルダ)に agents フォルダを作成し(すでにあればそのまま)、以下の3ファイルを正確にこの内容で作成してください。同名のファイルがすでにある場合は上書きせず、先に現状を見せて相談してください。作成後、3ファイルの存在と、それぞれの model の設定値を表示して確認させてください。
【ファイル1: agents/explorer.md】
---
name: explorer
description: 資料・ファイル・コードの調査や大量の読み取りなど、結論だけ分かればよい読み取り専用の作業に use proactively。ファイルの変更が必要な作業には使わない。
tools: Read, Grep, Glob, WebSearch, WebFetch
model: haiku
---
あなたは調査専門の係です。
- 指示された対象を調べて、結論と根拠(ファイルの場所・出典)だけを簡潔に日本語で報告してください。
- とちゅうの経過や長い生データは報告に入れず、要点にまとめてください。
- ファイルの作成・変更・削除は行いません。
- 量が多くて全部は読めないときは、どこまで確認したか(確認済み・未確認の範囲)を必ず報告に添えてください。
- 調べても見つからなかったときは、推測で埋めず「調べたが見つからなかった」と正直に報告してください。
【ファイル2: agents/implementer.md】
---
name: implementer
description: やることが具体的に決まったあとの実作業に use proactively。内容があいまいな段階や、大きな方針の判断が必要な作業には使わない。
model: sonnet
disallowedTools: Agent
---
あなたは実作業専門の係です。
- 渡された指示に忠実に作業してください。頼まれていない変更や、指示の拡大解釈はしません。
- 指示に不明な点や矛盾を見つけたら、推測で進めず、その旨を報告して指示を仰いでください。
- 完了報告には、変更したファイルの一覧と、確認した結果(証拠)を必ず含めてください。証拠なしに「成功しました」と報告しません。
- テストなどの確認が失敗して直しきれないときは、失敗の記録を添えて差し戻してください。
【ファイル3: agents/reviewer.md】
---
name: reviewer
description: 作業が終わったあとの点検・確認に use proactively。点検の対象だけを受け取り、依頼した側の結論はうのみにしない。
tools: Read, Grep, Glob, Bash
model: opus
---
あなたは点検専門の係です。依頼した側の「できました」をうのみにせず、対象そのものを自分の目で確認します。
- 指定されたファイルや変更内容を自分で読み、次の点を確認してください:
- 内容の正しさ(まちがい・抜けもれ)
- 危険がないか(消してはいけないものへの影響、秘密情報のまぎれ込み)
- 依頼内容との一致(やりすぎ・やり足りない部分)
- 指摘は「必ず直すべきこと」「直したほうがよいこと」「参考意見」の3段階に分けて報告してください。
- 点検の対象が見つからない・空っぽのときは、点検せずにその事実を報告してください。「対象なし」を「問題なし」とは報告しません。
- 問題がなかった場合も、「何をどう確認して問題なしと判断したか」を書いてください。
- 点検中にファイルを変更してはいけません。
Claude が3つのファイルを作り、「explorer は haiku、implementer は sonnet、reviewer は opus です」のように 報告してくれたら、採用完了です。おめでとうございます、あなたは3人の部下を持つ社長になりました!
各ファイルの先頭にある、
--- ではさまれた数行は「プロフィール欄」です(専門用語で frontmatter・フロントマターといいます)。
Claude Code はここを読んで「この係の名前・担当・使うモデル」を理解します。
とくに model: の行が、料金を左右するいちばん大事な1行です。
implementer にある disallowedTools: Agent は、「部下がさらに自分の部下を雇う」ことを禁止する安全装置です。動作確認 — ちゃんと動いているか見てみましょう
設定がすべて反映されていることを、自分の目で確かめられる。
設定はやりっぱなしにせず、最後に必ず「本当に動いているか」を確認しましょう。 確認も、Claude に頼めば一緒にやってくれます。
確認1:3つの書類がそろっているか
次の3点を確認して、それぞれ結果を報告してください。
1. ユーザーレベルの CLAUDE.md が存在し、「仕事のふり分け」の項目が入っているか
2. ユーザーレベルの settings.json の "model" と "language" の設定値
3. agents フォルダ内のファイル一覧と、各ファイルの model の設定値
3つとも「あります・設定されています」という報告が返ってくれば合格です。
確認2:部下が実際に働くか
explorer サブエージェントを使って、いま開いているフォルダの中身を調べて、要点だけ報告してください。
処理のとちゅうで、画面に explorer の名前が入った表示(部下が働いているしるし)が出て、
最後に調査結果がまとまって返ってくれば、大成功です。
これからの使い方
ふだんの使い方は、今までとまったく同じです。特別な呪文はいりません。 Claude(社長)が依頼の内容を見て、自動で部下に仕事をふってくれます。 もし確実に部下を使わせたいときは、「explorer に調べさせて」「終わったら reviewer に点検させて」のように 名前を出してお願いすると、必ずその係が呼ばれます。
- 調べもの・要約 → 自動的に explorer(最安の Haiku)が担当
- 決まった作業 → 自動的に implementer(手ごろな Sonnet)が担当
- できあがりの点検 → 自動的に reviewer(ベテランの Opus)が担当
- むずかしい相談・全体の判断 → 社長みずから担当
よくあるつまずき Q&A
困ったときに、あわてず対処できる。
Q. .claude フォルダが見つかりません。
A. 名前が点(.)で始まるフォルダは「かくしフォルダ」なので、ふだんは表示されません。 でも大丈夫、探す必要はありません。この教材の手順はすべて Claude 自身にファイルを作らせる方式なので、 Claude がちゃんと正しい場所に置いてくれます。どうしても自分の目で見たい場合は、 Windows ならエクスプローラーの「表示」メニューで「隠しファイル」にチェックを入れると見えるようになります。
Q. 貼り付けた文章が、とちゅうで送信されてしまいます。
A. 長い文章を貼り付けたとき、改行のところで送信と勘違いされることがまれにあります。 その場合も心配いりません。Claude に「今の続きです」と言って残りを貼れば、文脈をつないで理解してくれます。 また、送信前に内容を確認して、枠内の文章がぜんぶ入っているか見てから Enter を押すと確実です。
Q. まちがった内容で作ってしまいました。元に戻せますか?
A. はい、戻せます。今回作った3種類はすべて「ただの文章ファイル」なので、 Claude に「さっき作った ○○ の内容を、こう直してください」と頼めば何度でも作り直せます。 パソコン本体の動きを変えるような危険な設定ではないので、安心して試行錯誤してください。
Q. 部下(サブエージェント)に任せると、仕事の質が下がりませんか?
A. よい質問です。ポイントは「任せる仕事を選んでいる」ことです。 調べものや決まった作業は、安いモデルでも品質がほとんど変わらないことが分かっています。 一方で、むずかしい判断や最終確認は社長(高性能モデル)が自分で行う設計です。 さらに、点検役の reviewer にはベテラン級の Opus を割り当ててあるので、チェックの目はむしろ厳しくなる二重の備えです。 それでも心配な仕事のときは、「これは部下に任せず、あなたが直接やってください」と一言添えれば、社長が直接担当してくれます。
Q. 料金はどのくらい変わりますか?
A. お仕事の内容によるので一概には言えませんが、考え方はシンプルです。 モデルの料金には数倍〜十倍以上の開きがあるため、「量の多い単純作業」を安いモデルに移すほど効果が大きくなります。 調べものや資料読みが多い使い方ほど、節約効果を実感しやすいでしょう。
Q. Mac と Windows で手順は変わりますか?
A. ほとんど変わりません。違うのは2時間目の「黒い画面の開き方」(Windows は PowerShell、Mac はターミナル)だけで、 それ以降の「Claude に貼り付ける文章」は全機種共通です。両方のパソコンをお使いの方は、 それぞれのパソコンで同じ手順を繰り返せば、同じチームを両方に作れます。
用語集
分からないことばに出会ったら、ここへ。
- Claude(クロード)
- Anthropic(アンソロピック)社がつくったAIアシスタントの名前です。
- Claude Code(クロード・コード)
- Claude に、パソコンの中での実作業(ファイル作成・調査・プログラミングなど)を任せられる道具。黒い画面で日本語で会話しながら使います。
- モデル
- AIの頭脳の種類。この教材では Fable(社長級)、Opus(ベテラン)、Sonnet(中堅)、Haiku(若手)の4つが登場しました。賢いほど高く、軽いほど安い関係です。
- トークン
- AIの利用量を数える単位。読み書きする文章の量に応じて消費され、料金のもとになります。
- サブエージェント
- Claude が呼び出せる「部下」。それぞれに担当とモデルを決めておけて、安いモデルを割り当てることで節約につながります。
- CLAUDE.md(クロード・エムディー)
- Claude が毎回読んでくれるルールブック。日本語のふつうの文章で書けます。
- settings.json(セッティングス・ジェイソン)
- Claude Code の機械向け設定ノート。メインのモデルの指定などを書きます。書式が厳密なので、編集は Claude に頼むのが安全です。
- agents フォルダ(エージェンツ)
- 部下たちのプロフィール票(1人1ファイル)を入れておくフォルダ。
.claudeフォルダの中に置きます。 - frontmatter(フロントマター)
- プロフィール票の先頭にある、
---ではさまれた設定欄。名前・担当・使うモデルなどをここに書きます。 - PowerShell(パワーシェル)/ターミナル
- パソコンに文字で命令するための黒い画面。Windows は PowerShell、Mac はターミナルという名前です。
- かくしフォルダ
- 名前が「.(点)」で始まる、ふだんは表示されないフォルダ。
.claudeもそのひとつです。 - ホームフォルダ
- パソコンの中の、あなた専用の入れもの。Windows なら
C:\Users\あなたの名前、Mac なら/Users/あなたの名前の場所です。