このマニュアルは、こんな方のために書きました。

  • /model と打ったのに、Opusplan という選択肢が出てこない
  • Shift+Tab を何度押しても、Auto Mode が出てこない
  • そもそも「Opusplan」「Auto Mode」って何?という方
  • 用語が難しくて公式ドキュメントを読むのがしんどい方

順番に読めば、何が起きていて、どう解決すればいいかが分かるようになっています。

1. そもそも Claude Code って?

Claude Code は、ターミナル(黒い画面)で動かす Claude です。

普通の Claude(ブラウザで使うやつ)はチャット形式ですが、Claude Code はあなたのパソコン上でファイルを編集したり、コマンドを実行したり、プログラムを書いたりできます。プログラマー向けの「現場仕事ができる Claude」だと思ってください。

2. Claude には「3兄弟」がいる

Claude には性格の違う3つのモデル(頭脳)があります。料理人にたとえるとこんな感じです。

モデルキャラたとえると
Opus(オーパス)一番賢いが、コストも高いベテランの料理長
Sonnet(ソネット)バランス型。速くて十分賢い経験豊富な副料理長
Haiku(ハイク)一番速くて安い機敏な見習い

賢い順:Opus > Sonnet > Haiku 速くて安い順:Haiku > Sonnet > Opus

「賢いのを使いたいけど、コストが気になる…」というジレンマがあります。

3. Opusplan(オーパスプラン)って何?

ひとことで言うと

「考える時は Opus、作業する時は Sonnet」と自動で切り替えてくれる便利モードです。

料理のたとえ話

新メニューを作るとします。

  • レシピを考えるのは、料理長(Opus)に頼みたい。創造性と判断力が必要だから。
  • 実際に料理するのは、副料理長(Sonnet)で十分。レシピさえあれば、それに沿って素早く調理できる。

Opusplan はこれを自動でやってくれます。考える段階では賢い Opus、手を動かす段階では速くて安い Sonnet。

なぜ便利か

  • Opus だけ使う → 高い
  • Sonnet だけ使う → 複雑な計画が苦手
  • Opusplan なら両方の良いとこ取り

4. Auto Mode(オートモード)って何?

ひとことで言うと

「いちいち許可を求めずに、Claude が自分で判断して動き続けるモード」です。

普通のモードとの違い

通常モードだと、Claude はファイルを変更するたび、コマンドを実行するたびに「これやっていいですか?」と確認してきます。安全ですが、長い作業だと「はい」を100回押すことになって面倒です。

Auto Mode はその確認をスキップしてくれます。ただし完全な野放しではありません。裏でもう一つの AI(分類器)が見張っていて、「危なそうな操作」だけはブロックしてくれます。

たとえると

  • 通常モード:助手が「これ買ってきていいですか?」と一つ一つ確認してくる
  • Auto Mode:助手が自分で判断して動く。重大な決定だけは確認

5. なぜこの2つを組み合わせたい?

普段は Opusplan が便利(賢い計画+安いコスト)。

でも「セミナー資料を最後まで作って」「このプロジェクトを完成させて」のように長時間 Claude に任せたい時は、いちいち許可を出すのが面倒。そういう時は Auto Mode にしたい。

ところがこの組み合わせには2つの落とし穴があります。

6. 落とし穴 ❶ ―「Opusplan が /model に出てこない!」

症状

/model と打つと、こんなリストが出ます。

  1. Default (recommended)
  2. Opus (1M context)
  3. Sonnet
  4. Sonnet (1M context)
  5. Haiku

Opusplan がない。「あれ?廃止された?」と思いますよね。

答え:これは仕様です(裏メニュー扱い)

実は Opusplan は今もちゃんと使えます。ただメニューに表示されないだけです。

レストランの「裏メニュー」みたいなもの。知っている人だけが頼める仕組みです。Anthropic の GitHub にも「メニューに出てきません」というバグ報告が上がっていて、皆が混乱しています。

使い方

メニューから選ぶのではなく、直接打ち込みます。

/model opusplan

これで切り替わります。エラーが出なければ成功です。

動いているか確認したい

/status と打つと、今使っているモデルが表示されます。「opusplan」と書かれていれば成功です。

毎回打ちたくない人へ

設定ファイルに書いておけば、起動時から自動で Opusplan になります。

設定ファイルの場所:

  • WindowsC:\Users\あなたのユーザー名\.claude\settings.json
  • Mac / Linux~/.claude/settings.json

このファイルを開いて、こう書きます。

{ "model": "opusplan" }

これで次から claude と打つだけで Opusplan で起動します。

7. 落とし穴 ❷ ―「Auto Mode が Shift+Tab で出てこない!」

症状

Claude Code を起動して Shift+Tab を押すと、モードが順番に切り替わります。

通常モード → 編集自動承認 → プランモード → 通常モード …

Auto Mode が出てきません。

答え:3つの条件を全部満たさないと出ない

Auto Mode は、以下を全部クリアしている必要があります。

条件1:プラン(料金プラン)

プランAuto Mode
Free
Pro
Max
Team
Enterprise
API

Pro プランの方は残念ながら使えません。Anthropic にプラン変更を検討するか、別の手段(後述)を使ってください。

条件2:Claude Code のバージョン

v2.1.83 以降が必須(v2.1.111 以降を強く推奨)。

確認の仕方:claude --version

更新の仕方:claude update

古いままだと、機能自体が入っていません。まずこれを試してください。

条件3:今使っているモデル

  • Max プラン → Opus 4.7 でないと駄目
  • Team / Enterprise / API プラン → Sonnet 4.6 / Opus 4.6 / Opus 4.7 のどれか

⚠️ ここがいちばん引っかかりやすいポイントです。

Opusplan のまま Shift+Tab を押しても、Auto Mode は出てきません。なぜなら:

  • Opusplan の実行段階では Sonnet になっている
  • Max プランでは Sonnet では Auto Mode が起動しない
  • だから出てこない

解決方法(順番に試してください)

ステップ1:最新版に更新

claude update

ステップ2:プランを確認

/status

ここで「Max」「Team」「Enterprise」のどれかであることを確認。

ステップ3:モデルを Opus に切り替える

/model opus

ステップ4:Shift+Tab を押す

ここで Auto Mode が選択肢に出てきます。初回だけ「Auto Mode を使いますか?」というメッセージが出るので Yes を選んでください。

これで完了。次からは Shift+Tab で Auto Mode に入れるようになります。

8. 実際の使い分けパターン

パターンA:普段の軽い作業

claude

これだけ。Opusplan が動きます(settings.json に書いていれば)。

パターンB:最初から「最後まで走り切らせる」つもりの時

claude --model opus --permission-mode auto

このコマンドで起動すれば、Opus + Auto Mode で立ち上がります。

毎回打ちたくない場合は、エイリアス(ショートカット)を作っておくと便利です。

Windows(PowerShell)の場合:$PROFILE というファイルに、以下を追記。

function cca { claude --model opus --permission-mode auto $args }

以降は cca と打つだけで起動します。

Mac / Linux(bash)の場合:~/.bashrc~/.zshrc に追記。

alias cca='claude --model opus --permission-mode auto'

パターンC:考えてから走り切らせる(おすすめ)

これがいちばんスマートな流れです。

  1. claude で起動(Opusplan で動く)
  2. Shift+Tab を押してプランモードへ
  3. やりたいことを伝える → 賢い Opus が計画を立ててくれる
  4. 計画が表示されたら、選択肢の中から「Approve and switch to auto(承認して Auto Mode へ)」を選ぶ
  5. あとは Claude が自動で完成まで進めてくれる

これなら「考える時は賢いモデルで」「実行は自動で」両方のメリットが取れます。

9. よくある質問

Q1. Opusplan で動いているか、どうやって見分ける?

/status と打つと表示されます。「opusplan」と書かれていれば OK。

Q2. Auto Mode に入っているか、どうやって見分ける?

画面の下のほうに「Auto」と表示されます。

Q3. Auto Mode で本当に危ないことはしない?

完全には保証できません。9割以上は適切に判断してくれますが、まれに誤判定もあります。重要なファイルは事前にバックアップしておくと安心です。

Q4. Pro プランだけど、Auto Mode の代わりはある?

あります。Shift+Tab で「編集自動承認モード(acceptEdits)」に切り替えると、ファイル編集だけは自動承認できます。コマンド実行は確認が必要ですが、それでもだいぶ楽になります。

Q5. Opusplan に戻したい時は?

/model opusplan で戻せます。

Q6. 設定ファイルを書き換えたら何かが壊れた…

JSON ファイルは記号(コロン、カンマ、ブレース)が一つでも欠けるとエラーになります。書き換える前に、ファイルをコピーして「settings.json.backup」のような名前で保存しておくと安全です。

Q7. claude update を実行したら「権限エラー」と出る

Windows の場合、PowerShell を「管理者として実行」してから打ち直すと通ることがあります。

10. 困った時のチェックリスト

症状確認すること
/model opusplan がエラーになるバージョンが古いかも。claude update
Auto Mode が Shift+Tab に出ないプラン・バージョン・モデルを順に確認
設定ファイルに書いたのに反映されないファイルパスは合ってる?JSON の書式は正しい?
切り替えたモデルがすぐ戻ってしまうプロジェクトフォルダ内の .claude/settings.json が上書きしているかも
画面に「temporarily unavailable」と出るサーバー側の一時的問題。少し待ってから再試行

用語ミニ辞典

用語意味
CLIコマンドライン・インターフェース。ターミナルから文字を打って操作する仕組み
モデルClaude の頭脳の種類。Opus / Sonnet / Haiku がある
エイリアス長いコマンドにつける「あだ名」。一度設定すれば短い名前で呼べる
プランモードClaude が実行前に計画だけ立てるモード。Shift+Tab で切り替え
classifier(分類器)Auto Mode で裏で見張っている小さな AI。危ない操作を弾く
コンテキストClaude が一度に覚えていられる情報量。「200K」「1M」などの数字で表される
トークンAI が処理する単位。日本語1文字=約1〜2トークン

参考リンク — References

  1. Claude Code 公式ドキュメント(英語) https://docs.anthropic.com/en/docs/claude-code
  2. モデル設定の公式ガイド https://docs.anthropic.com/en/docs/claude-code/cli-usage#model-selection
  3. パーミッションモード(許可モード)の公式ガイド https://docs.anthropic.com/en/docs/claude-code/settings#permission-modes
  4. Auto Mode の公式発表 https://www.anthropic.com/news/auto-mode
  5. サポートセンター(料金プランの確認など) https://support.anthropic.com

最後に

Claude Code は便利ですが、機能が次々に追加・変更されるため、ネット上の情報が古いことがよくあります。「やってみたら違った」という場合は、まず claude update で最新版にしてから、もう一度試してみてください。

それでも分からない時は、/status で自分の環境を確認するクセをつけると、原因の切り分けが早くなります。

このマニュアルは 2026 年 5 月時点の挙動に基づいて作成しています。