ultracode ガイド · Claude Code の /effort

ultracode を、
いちばんやさしく。

Claude Code の /effort に新しく加わった最上位モード「ultracode(ウルトラコード)」を、 専門用語をできるだけ避けてていねいに解説します。ひとりで考える AI が、たくさんの分身を率いて 手分け・相互チェックしながら働く——その正体と使い方、コスト面の注意点までをまとめました。

ふだんのモード NORMAL
  • 基本はひとりで順番に作業
  • 速さとのバランスを重視
  • チーム作業は頼んだときだけ
  • 利用料は抑えめ〜多め
ultracode ULTRA
  • 分身チームで手分け+相互チェック
  • 正確さ・網羅性を最優先
  • 必要と判断するたび自動でチーム作業
  • 時間と利用料はとても多い
01 / SUMMARY

ひとことで言うと?

ultracode は、Claude(私)が「ひとりで考える」のをやめて、「たくさんの分身を同時に動かして、 手分けして・互いにチェックしながら」仕事をするモードです。

  • 持てる力をすべて出して、いちばん正確で抜けのない答えを出すことを最優先します。
  • そのぶん、時間とお金(利用料)をたくさん使います
  • ふだん作業を頼むモードではなく、「徹底的にやってほしい大仕事」のときに選ぶ、いちばん右はしの特別なモードです。

画面上では max のさらに右、点線で区切られた場所にあります。これは「lowmax は 思考の深さの段階だけれど、ultracode はそれとは少し別物(思考の深さ + チーム作業)」という位置づけを表しています。

02 / BACKGROUND

前提知識:そもそも /effort とは?

/effort(エフォート=「労力・がんばり度」の意味)は、Claude にどれくらい力を入れて 考えてもらうかを決めるダイヤルです。

/effort と入力すると、こんな横長のスライダー(つまみを左右に動かす目盛り)が出ます。

/effort スライダー
Faster(速い)  ←─────────────────────────→  Smarter(賢い)

   low    medium    high    xhigh    max  ┊  ultracode
                                          ┊  (xhigh + workflows)
  • 左に行くほど(low 側):速くて、使うお金が少ない。かわりに、ざっくりした答え。
  • 右に行くほど(max 側):じっくり深く考える。かわりに、時間とお金がかかる。

それぞれの目盛りの意味は次のとおりです。

目盛り読み方ざっくりの意味向いている作業
lowローいちばん速い。最小限の労力。変数名の変更、誤字直しなど、ごく簡単なこと
mediumミディアムバランス型。ほどほど。ふだんの一般的な作業(標準設定)
highハイしっかり深く考える。こみ入った問題、難しいコード
xhighエックスハイさらに深く。長時間の作業向け。30分以上かかる大きめの作業
maxマックス単独で考える深さの最大。いちばん難しい問題
ultracodeウルトラコードxhigh の考える力 + チーム作業徹底的にやってほしい大仕事
📌
補足(用語)

ここで言う「労力」は、内部的には Claude が消費する トークン(AI が文章を読み書きするときの 最小単位。だいたい単語のかけら。利用料に直結します)の量に関係します。ただし /effort は 「トークンを何個まで使う」という上限ではなく、「どれくらいがんばるかの“さじ加減”を伝える合図」です。 難しい問題なら自動で深く考え、簡単な問題なら考えをスキップして速く答える、という賢い調整が入ります。

03 / WHAT IS IT

ultracode の正体:「xhigh + workflows」

画面で ultracode を選ぶと、その下に xhigh + workflows と表示されます。 これがすべてを物語っています。ultracode は、2 つの要素の足し算です。

要素①:xhigh = じっくり深く考える

これは前の章で説明した、考える力をかなり高めた状態です。ひとつひとつの判断をていねいに、深く検討します。

要素②:workflows = チームを組んで手分けする

ここが ultracode ならではの部分です。workflows(ワークフロー)は、Claude が 「分身の助手(サブエージェント)」を何体も生み出して、同時に手分けして作業させ、最後にとりまとめる仕組みです。

ふだんの Claude は、基本的に「ひとり」で順番に作業します。ultracode では、Claude が現場監督のように なり、たくさんの助手に仕事を割り振り、結果を集めて、必要なら「その結論は本当に正しい?」と別の助手にチェックさせます。

💡
ひとことで

ultracode は、「深く考える Claude(xhigh)」が「チームを率いる監督(workflows)」になるモード、と覚えてください。

04 / ANALOGY

「ワークフロー」をたとえ話で理解する

ワークフローのイメージが、ultracode を理解するいちばんの近道です。料理にたとえてみます。

普通のモード = ひとりのシェフ

ひとりのシェフが、前菜 → メイン → デザートと、順番に作っていきます。ていねいですが、ひとりなので時間がかかります。

ultracode = 大きな厨房を率いる料理長

料理長(Claude)が、たくさんの料理人(分身の助手)に号令をかけます。

  • 「君は前菜、君はメイン、君はデザート」と同時に手分けさせる(=並列処理)。
  • 出てきた料理を料理長が味見して、「このソースは味が違う、作り直し」とチェックさせる(=検証)。
  • 全部そろったら、料理長が一皿のコースにとりまとめてお客様に出す(=最終的な答え)。

このおかげで、ひとりでは手が回らない大量の作業を、速く・抜けなく・品質を保ってこなせます。

品質を高める「わざ」

ワークフローには、答えの質を上げるためのいくつかの工夫があります。代表的なものを、たとえで紹介します。

工夫の名前やっていることたとえ
敵対的検証わざと「その結論は間違いでは?」と別の助手に反論させ、反論に耐えた結論だけを採用する厳しい審査員に作品を批評させ、残ったものだけ採用
多角的な調べ方同じことを「別々の切り口」で複数の助手に調べさせ、見落としを防ぐ同じ事件を、複数の記者が別ルートで取材
やり残しチェック最後に「調べ忘れ・確認漏れはない?」と点検する助手を立てる出荷前の最終検品担当
出尽くすまで繰り返す「もう新しい発見がない」と何回か続くまで探し続ける砂金がもう出なくなるまで川をさらう

ultracode では、こうした工夫を Claude が自動で組み合わせて、できるだけ正確で抜けのない答えを目指します。

05 / DIFFERENCE

普通のモードと ultracode の違い

いちばん大事な違いを整理します。

項目普通のモード(low〜max)ultracode
作業のしかた基本ひとりで順番にチームで手分け+相互チェック
ワークフローの起動「workflow」と頼んだときなど限られた場面だけほぼ毎回、自動で走る
目指すもの速さとのバランス正確さ・網羅性を最優先
使うお金(利用料)抑えめ〜多めとても多い(コストを制約とみなさない)
かかる時間短め〜中くらい長くなりがち
向いている場面ふだんの作業全般徹底調査・大規模な変更・厳密なレビュー
🎯
いちばん覚えてほしいポイント KEY POINT

ふだん、私(Claude)がチーム作業(ワークフロー)を始めるのは、ユーザーが「workflow(ワークフロー)」という 言葉を使って頼んだときなど、限られた場面だけです。

ところが ultracode をオンにしている間は、その合図がいらなくなります。 私は「ちゃんとやる価値のある作業」だと判断するたびに、自分の判断でチーム作業を組んで進めます。

  1. 一言の雑談や、ごく簡単な機械的な手直しは、これまでどおりひとりで対応します。
  2. それ以外の本格的な作業は、原則チームを組んで、結論を別の助手に検証させながら進めます。
  3. 大きな仕事(調べる → 設計する → 作る → 見直す)は、段階ごとにチーム作業を分けて進め、各段階の区切りで私が結果を確認してから次に進みます。

ultracode を解除すると、この振る舞いは元(限られた場面だけチーム作業)に戻ります。

06 / HOW TO USE

使い方(操作手順)

ultracode をオンにする手順は、たった 3 ステップです。

01スライダーを出す

入力欄に /effort と打ち込みます。すると、Faster ←→ Smarter の横長スライダーが表示されます。

02ultracode まで動かす
  • キーボードの「→(右矢印)」キーを押して、つまみを右はしまで動かします。
  • いちばん右の ultracode に合わせます(max のさらに右、点線の向こう側です)。
キー操作
←/→ で調整 ・ Enter で決定 ・ Esc で取り消し
03決定する
  • Enter キーを押すと確定します。
  • やめたいときは Esc キーで取り消せます。

これで、いまのセッション(今の会話のまとまり)の間、ultracode が有効になります。

解除のしかた

もう一度 /effort を出して、xhighhigh など別の目盛りに戻して Enter すれば 解除できます。また、新しいセッションを始めると自動的にリセットされ、いつもの設定に戻ります。

⚠️
注意

ultracode は「今の会話の間だけ」の設定です。会話を閉じて開き直すと、もとに戻ります。「ずっと ultracode のまま」にはなりません。

07 / WHEN TO USE

どんなときに使う?/使わない方がいいとき

✅ 向いている USE
  • 徹底的な調査:多方面から裏取りしながら深く調べてほしいとき
  • 大規模な変更:たくさんのファイルにまたがる作り直しや、大きな移行作業
  • 厳しいレビュー:バグや問題をあらゆる角度から洗い出してほしいとき
  • とにかく一番いい答えがほしい、時間とお金は気にしないとき
❌ 向いていない AVOID
  • ちょっとした質問や雑談
  • 誤字の修正、変数名の変更などの小さな手直し
  • とにかく速く・安く済ませたいとき
  • 内容がまだ固まっていない相談ごと(先に普通のモードで方針を決める方がよい)
💡
コツ

小さな用事に ultracode を使うと、大げさなチームが動いて時間とお金を無駄づかいします。「大仕事のときだけ」が基本です。

08 / CAUTIONS

気をつけること(コスト・時間・自動化)

ultracode は強力なぶん、知っておいてほしい注意点があります。

  1. 利用料(トークン)を大量に使います。 ultracode は「コストを制約とみなさない」設計です。たくさんの助手を動かすので、普通のモードの何倍もトークンを消費することがあります。
  2. 時間がかかります。 チーム作業のとりまとめや相互チェックを行うため、答えが返るまで時間が長くなりがちです。
  3. 私の判断で自動的にチーム作業が始まります。 ultracode 中は、ユーザーが「workflow」と言わなくても、私が「本格的な作業だ」と判断すれば自動でチーム作業を組みます。「思ったより大ごとになった」と感じたら、/effort で目盛りを下げてください。
  4. チーム作業の最中は、途中で口を挟めません。 ひとつのチーム作業(ワークフロー)が走っている間は、こちらから途中で指示を変えられません。承認をはさみたい場合のために、私は大きな仕事を段階ごとに区切って進め、各区切りで結果をユーザーに確認します。
💰
予算を指定することもできます

「これくらいまでで」という上限を伝えると(たとえば「+500k」のような形で利用量の目安を指定すると)、ultracode はその範囲に収まるように作業の深さを自動調整します。やりすぎが心配なときに使えます。

09 / UNDER THE HOOD

裏側の仕組み(興味があれば)

🧭
ここは読み飛ばしてOK

少し専門的な内容です。ワークフローが内部でどう動くかの概要なので、興味がなければ次の FAQ へ進んでください。

  • ワークフローは、Claude がその場で書く小さなプログラム(台本)として動きます。この台本が「どの助手に何をさせ、どうまとめるか」を決めています。
  • 助手たちは同時に最大16体まで動けます(パソコンの性能に応じて自動調整されます)。それ以上は順番待ちになります。
  • ひとつのワークフローで生み出せる助手は、合計で最大1000体までという安全上限があります(暴走防止のための、現実にはまず届かない天井です)。
  • 仕事の進め方には主に 2 種類あります。
    • 流れ作業(pipeline):各案件を「調べる→検証する」と独立して流していく方式。待ち時間が少なく、ふだんはこちらが基本。
    • 集合(parallel):全員の結果がそろうのを待ってから次に進む方式。「全部の結果を見てから判断したい」ときだけ使います。
  • 中間の作業結果は台本の中の変数に保存され、Claude の会話メモリを圧迫しません。これにより、ひとつの会話では抱えきれない規模の作業ができます。
📌

これらは「Claude がうまく仕事を分担するための裏方の仕組み」です。ユーザーが直接いじる必要はありません。

10 / FAQ

よくある質問(FAQ)

ultracode と max の違いは?

max は「ひとりの Claude が単独で考える深さの最大」です。ultracode は、それに加えて「チームを組んで手分け・相互チェックする」力が乗ります。だから画面でも、max と ultracode の間に点線の区切りがあります。

ふだんから ultracode にしておけばいいのでは?

おすすめしません。小さな用事にも大げさなチームが動き、時間とお金を無駄づかいします。大仕事のときだけにして、ふだんは mediumhigh が快適です。

ultracode にすると、勝手にいろいろ実行されてしまう?

チーム作業(調査や検討)は自動で始まりますが、外部への操作(メール送信や購入など)や、元に戻せない危険な操作は、これまでどおりユーザーの承認を得てから行います。ultracode でも、この安全ルールは変わりません。

どのモデルでも使える?

ultracode は比較的新しい高性能モデルで使える機能です。お使いの環境が対応する新しめのモデル(Claude Opus など)であれば利用できます。古いモデルでは表示されない、または使えないことがあります。

途中でやめたくなったら?

もう一度 /effort を出して目盛りを下げるか、新しい会話を始めればリセットされます。

「workflow」と頼むのと、ultracode をオンにするのは何が違う?

「workflow」と頼むのはその一回だけチーム作業を起こす指示です。ultracode はその会話の間ずっと、私が必要と判断するたびに自動でチーム作業を起こす、いわば「常時オン」の設定です。

11 / CHEAT SHEET

早見表(チートシート)

困ったときの早見表です。要点だけをひと目で。

知りたいこと答え
ultracode とはxhigh(深い思考)+ workflows(チームで手分け作業)
出し方/effort と入力 → キーで右はしへ → Enter
解除のしかた/effort で別の目盛りに戻す、または新しい会話を始める
効く範囲いまの会話(セッション)の間だけ
いちばんの長所正確さ・網羅性が最高レベル
いちばんの短所利用料が高く、時間がかかる
使うべき場面徹底調査・大規模変更・厳密なレビューなどの大仕事
避けるべき場面雑談・小さな手直し・速さ重視のとき
安全面危険な操作・外部操作は従来どおり承認が必要
📎
この資料の根拠について

このガイドは、次の一次情報(直接確認できる確かな情報)をもとに作成しました。

  • 実際の /effort の画面表示(目盛りの並びと「xhigh + workflows」の表記)
  • ultracode をオンにしたときに私(Claude Code)の振る舞いがどう変わるかの内部仕様
  • Claude Code の公式ドキュメント調査による補足情報

なお「利用できるモデルのバージョン」など、私がこの環境内で直接確認できなかった細部は、断定を避けて記述しています。実際の表示や挙動が本資料と違う場合は、画面の表示を優先してください。

— ultracode かんたんガイド —

このページは、Claude Code の /effort 最上位モード「ultracode」を、専門用語を避けて知りたい方のために作られました。
内容は /effort の画面表示と Claude Code の内部仕様・公式ドキュメント調査をもとに、初心者向けに再構成しています。
仕様は予告なく変更される場合があります。表示が本資料と違うときは、画面の表示を優先してください。

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