逆引きプロンプト集・トラブル対処・用語集
この付録は、最初から読む章ではなく「困ったときに引く辞書」です。作りたいものからプロンプトを探す第1部、症状から対処を探す第2部、分からない言葉を調べる第3部の三部構成です。ブラウザのブックマークに入れておくと便利です。
- 作りたいものが決まったら、コピーしてすぐ使えるプロンプトを見つけられる
- うまくいかないとき、症状から対処法をすぐ引ける
- 本書やツールに出てくる言葉の意味を、いつでも確認できる
- 修正指示の定型文で、直したい箇所をピンポイントで伝えられる
第1部 逆引きプロンプト集(30本)
ここからは「作りたいもの別」のプロンプト集です。使い方は簡単です。プロンプト枠の右上のコピーボタンを押し、Claude Design の左側のチャット欄に貼り付けて送信するだけです。
- プロンプト中の「〇〇」は、ご自身の内容(店名・日付・テーマなど)に置き換えてください。
- 一度で完成を狙う必要はありません。まず生成させて、あとから直すのが正しい使い方です(第3章参照)。
- Claude から「何行にしますか?」のような逆質問が来たら、面倒がらずに答えると精度が上がります。
図:プロンプトは左のチャット欄に貼り付けます。結果は右のキャンバスに表示されます。
1-1 スライド・提案書を作りたい
1. まず表紙だけ作って方向性を確認する
いきなり全ページを作らせず、表紙1枚で配色や雰囲気を確認してから先へ進む堅実な始め方です。
プレゼン資料の表紙を1枚だけ作ってください。 ・タイトル:「〇〇のご提案」 ・サブタイトル:「株式会社〇〇 御中」 ・発表者名と日付(2026年〇月〇日)を下部に小さく ・雰囲気:業務用らしく堅めに、藍色系の配色で まず表紙だけ見せてください。気に入ったら残りのページをお願いします。
2. 5枚構成の提案書を一気に作る
構成を番号付きで指定するのがコツです。ページごとの役割がはっきり伝わります。
「〇〇」をテーマにした5枚構成の提案書スライドを作ってください。 ①表紙(タイトルと日付) ②現状の課題(3点を箇条書きで) ③提案内容(図解を入れて分かりやすく) ④導入の流れ(3ステップで) ⑤まとめと連絡先 雰囲気はモダンで信頼感のある感じ、配色は青系でお願いします。 文章は仮のもので構いません。あとで差し替えます。
3. 月次報告を3枚にまとめる
報告資料は「結論→中身→次の予定」の3枚が基本形です。
〇月の活動報告スライドを3枚で作ってください。 ①今月のまとめ(結論を大きく1文で、その下に要点3つ) ②今月やったことの詳細(箇条書き+簡単な図) ③来月の予定(箇条書き3〜4項目) 雰囲気は落ち着いたグレー基調で、読みやすさを最優先にしてください。
4. 研修・勉強会の資料を作る
「誰向けか」を書くと、言葉の難しさをちょうどよく合わせてくれます。
「〇〇の基本」という社内研修用のスライドを作ってください。 ・対象:この分野が初めての人 ・構成:表紙/今日のゴール/基本の説明(2〜3枚)/ よくある間違い/まとめ、の合計6〜7枚 ・専門用語にはやさしい説明を添えてください ・文字は大きめ、1枚に詰め込みすぎないでください
5. 自己紹介スライドを作る
初対面の場や交流会で使える1枚ものです。写真はあとから差し替えられます。
自己紹介スライドを1枚作ってください。 ・名前:〇〇 ・肩書き・所属:〇〇 ・好きなこと・得意なこと:3つを絵文字付きで ・ひとこと:「〇〇」 ・顔写真を入れる丸い枠を左上に(写真はあとで差し替えます) 雰囲気は親しみやすく、明るい色でお願いします。
6. 数字・データ入りのスライドを作る
数字をそのまま貼り付ければ、見やすいグラフや表に整えてくれます。
次のデータを使って、報告用スライドを2枚作ってください。 ①データをグラフで見せるページ(一番伝えたい数字を大きく強調) ②そこから言えることを3点にまとめるページ データ: ・4月:120件 ・5月:150件 ・6月:210件 伝えたいこと:「6月に大きく伸びた」 配色は青系、業務資料らしい落ち着いた雰囲気で。
1-2 LP・Webページを作りたい
LP(ランディングページ=1枚ものの紹介・宣伝ページ)は Claude Design の得意分野です。構成を上から順に指定するのがコツです(第6章参照)。
7. 参加者・メンバー募集のページ
「何を・誰に・どう応募してもらうか」の3点を必ず入れます。
「〇〇メンバー募集」の1枚ページ(LP)を作ってください。 ①目を引く見出し(「一緒に〇〇しませんか?」のような呼びかけ) ②活動内容の紹介(3つをカード形式で) ③こんな人におすすめ(箇条書き3つ) ④活動日時・場所 ⑤申し込みボタン(「参加を申し込む」) 雰囲気は親しみやすく、緑系のやさしい配色でお願いします。
8. お店の紹介ページ
営業時間や場所などの「基本情報」を忘れずに渡すのがポイントです。
「〇〇(お店の名前)」の紹介ページを作ってください。 ①お店の名前とキャッチコピーを大きく(写真の枠も置いてください) ②お店のこだわり(3つをアイコン付きで) ③おすすめメニュー(3品:名前・値段・ひとこと説明) ④基本情報(住所・営業時間・定休日・電話番号)の表 ⑤「ご予約はこちら」のボタン 雰囲気は温かみのある感じ、茶色とクリーム色を基調にしてください。
9. イベント告知ページ
日時・場所・参加方法が一目で分かることを最優先にします。
イベント「〇〇」の告知ページを作ってください。 ①イベント名と日付を最上部に大きく ②イベントの見どころ(3つ) ③タイムスケジュールの表(10:00 開場、のような形式) ④会場へのアクセス(住所と最寄り駅) ⑤参加費と申し込みボタン 締め切り(〇月〇日まで)を目立つ色で入れてください。 雰囲気はわくわくする感じ、オレンジ系の明るい配色で。
10. 商品・サービス紹介ページ
「悩み→解決→特徴→行動」の流れは、紹介ページの王道の型です。
「〇〇(商品・サービス名)」の紹介ページを作ってください。 ①キャッチコピーと商品イメージ(写真枠)を最上部に ②「こんなお悩みありませんか?」(3つ) ③この商品で解決できること(悩みと対応させて3つ) ④特徴・仕様の表 ⑤料金 ⑥「詳しく見る」ボタン 雰囲気は清潔感のある白基調、差し色に青を使ってください。
11. 個人のプロフィールページ
名刺代わりに共有できる、自分専用の1枚ページです。
私の個人プロフィールページを作ってください。 ①名前と肩書き、丸い顔写真の枠を中央に ②自己紹介文(3〜4行。仮の文章で構いません) ③これまでの活動・経歴(年表形式で3〜5件) ④趣味・関心ごと(タグのような小さなラベルで並べる) ⑤連絡先の欄 雰囲気は落ち着いた上品な感じ、白と紺を基調にしてください。
12. お知らせ・案内ページ
移転・変更・休業などの「お知らせ」は、結論を最初に大きく出します。
「〇〇のお知らせ」ページを作ってください。 ①お知らせのタイトルを大きく(例:「〇月〇日より〇〇が変わります」) ②何がどう変わるのか、変更前と変更後を並べた表 ③いつから変わるのか(日付を目立たせる) ④問い合わせ先 雰囲気は誠実で読みやすく、余白を多めにしてください。
1-3 カード・ポスター類を作りたい
13. 名刺風カード
印刷用の正確なサイズ調整は苦手なので、デザイン案として作り、仕上げは印刷サービス側で整えるのが現実的です。
名刺のデザイン案を作ってください。横長のカード型で。 ・名前:〇〇(ふりがな付き) ・肩書き:〇〇 ・連絡先:メールアドレスと電話番号 ・裏面案も1つ(ワンポイントの模様やロゴ位置の案) 雰囲気はシンプルで上品に。白地に1色だけ差し色を使ってください。 同じ内容で雰囲気違いの案を2つ並べて見せてください。
14. ポスター
ポスターは「遠くから読める」ことが命です。情報を絞るよう指示します。
「〇〇」の縦長ポスターを作ってください。 ・一番伝えたいこと:「〇〇」(これを最も大きく) ・日時と場所(2番目に大きく) ・その他の情報は最小限に、下部に小さく 遠くからでも読めるよう、文字は大きく、情報は詰め込まないでください。 雰囲気は目を引く大胆な感じ、赤と黒を基調に。
15. メニュー表
品名と値段の一覧を貼り付ければ、整ったメニュー表になります。
お店のメニュー表を1枚で作ってください。 ・店名:〇〇 ・カテゴリ分け:「お食事」「お飲み物」「デザート」 ・各カテゴリに品名と値段を並べる(点線で品名と値段をつなぐ形式) メニュー: (ここに「品名 値段」を1行ずつ貼り付けてください) 雰囲気は温かみのある手書き風、クリーム色の背景でお願いします。
16. 招待状
招待状は雰囲気が第一です。「どんな会か」を形容詞で具体的に伝えます。
「〇〇の会」の招待状を作ってください。カード1枚の形式で。 ・冒頭に招待の挨拶文(2〜3行。丁寧な文面で) ・日時・場所・会費を中央に整理して ・出欠のご連絡方法を下部に ・飾り枠や小さな飾り模様を入れて特別感を出してください 雰囲気は華やかで上品に、金色と白を基調にしてください。
17. バナー風の横長画像
ブログやお知らせの先頭に置く横長の帯画像も、同じ要領で作れます。
横長のバナー(帯状の告知画像)を作ってください。 ・文言:「〇〇」(これだけを大きく中央に) ・右端に小さく日付:「〇月〇日まで」 ・横長で高さは低め、Webページの上部に置く想定です 雰囲気は目を引く鮮やかなグラデーションで、文字は白抜きにしてください。
1-4 データを図表にしたい
数字の羅列をそのまま貼り付けるだけで、見やすいグラフに変換できます。XLSX(Excel ファイル)や CSV を参考資料としてアップロードして渡すこともできます。
18. 表のデータを棒グラフに
「何を比べたいか」を一言添えると、強調の付け方が的確になります。
次のデータを棒グラフにしてください。 ・タイトル:「〇〇の比較」 ・一番大きい項目だけ色を変えて強調してください ・各棒の上に数値を表示してください データ: 項目A:34 項目B:58 項目C:21 項目D:47
19. 推移を折れ線グラフに
時間の流れ(月ごと・年ごと)の変化は折れ線が向いています。
次のデータを折れ線グラフにしてください。 ・タイトル:「〇〇の推移」 ・上がった・下がったの傾向が一目で分かるように ・最新の値には印を付けて数値を添えてください データ: 1月:100 2月:120 3月:115 4月:140 5月:170 6月:210
20. 2つのものを比べる比較表
比較表は「行に比べる観点、列に比べる対象」を指定します。
「〇〇」と「△△」の比較表を作ってください。 ・列:〇〇/△△ の2列(+左端に観点の列) ・行の観点:値段、使いやすさ、サポート、向いている人 ・それぞれの欄は短い言葉で(長文にしない) ・おすすめの方の列にうっすら色を付けて分かりやすく 中身は仮の文章で構いません。あとで私が直します。
21. ダッシュボード風の1枚まとめ
複数の数字を1画面で見渡せる「ダッシュボード」(計器盤のような一覧画面)風のまとめです。
次の数字をダッシュボード風の1枚にまとめてください。 ・上段:大事な数字3つを大きなカードで(数字を大きく、説明は小さく) ・下段:月ごとの推移グラフを1つ ・タイトル:「〇〇 月次サマリー」 数字: ・今月の合計:〇〇 ・先月からの増減:+〇〇 ・累計:〇〇 推移データ:(ここに月ごとの数字を貼り付け) 雰囲気は業務用らしくすっきりと、白基調でお願いします。
1-5 アプリ画面の模型(モックアップ)を作りたい
「こんなアプリがあったら」を絵にして見せられるのがモックアップ(実物そっくりの模型)です。実際に動くアプリを作る前の相談材料として便利です。
22. スマホアプリの画面
スマホの枠に入れて見せると、完成イメージが伝わりやすくなります。
「〇〇」というスマホアプリのホーム画面の模型を作ってください。 ・スマホの画面枠の中に表示してください ・上部:アプリ名と検索欄 ・中央:今日の〇〇を大きなカードで表示 ・下部:よく使う機能のボタンを4つ横並びに ・最下部:ホーム/履歴/設定 の切り替えメニュー 雰囲気は親しみやすく、丸みのあるデザインでお願いします。
23. 管理画面(パソコン向け)
「左にメニュー、右に中身」がパソコン向け管理画面の定番の型です。
「〇〇」を管理するためのパソコン向け管理画面の模型を作ってください。 ・左側:縦のメニュー(ホーム/一覧/登録/設定) ・右側の上段:件数などの数字カードを3つ ・右側の下段:最近の項目の一覧表(5行ほど、仮のデータで) 雰囲気は業務システムらしく、白とグレー基調、差し色は青で。
24. 入力フォーム
「どんな項目を、どんな順で入力してもらうか」を並べるだけで形になります。
「〇〇申し込みフォーム」の画面模型を作ってください。 入力項目(上から順に): ・お名前(必須) ・メールアドレス(必須) ・電話番号(任意) ・希望日(カレンダーから選ぶ形式) ・ご要望(自由記入の大きな欄) ・最後に「送信する」ボタン 必須の項目には赤い「必須」ラベルを付けてください。 入力欄は大きめで、スマホでも押しやすいデザインにしてください。
25. 一覧画面
たくさんのデータを見せる画面は、検索と並べ替えの場所も指定します。
「〇〇の一覧」画面の模型を作ってください。 ・上部:検索欄と絞り込みボタン ・中央:一覧表(列:名前/状態/更新日/操作ボタン) ・仮のデータを8行ほど入れてください ・「状態」の列は色付きラベルで(例:対応中=黄色、完了=緑) ・下部:ページ切り替え(1 2 3 …) 雰囲気はすっきりと見やすく、行ごとに薄い縞模様を付けてください。
1-6 修正指示の定型文
生成のあとに使う「直し」の定型文です。左のチャットに送るほか、直したい要素をクリックして Comment(コメント)から送るとピンポイントで伝わります(第3章参照)。
26. 色だけ変える(配置はそのまま)
「他は変えないで」を添えるのが最大のコツです。これがないと配置まで変わることがあります。
配色だけを変えてください。今の青系をやめて、緑系にしてください。 レイアウト・文章・文字の大きさは一切変えないでください。
27. 雰囲気を総入れ替えする
中身(文章・構成)は残して、見た目の方向性だけをがらっと変えます。
文章と構成はそのままで、デザインの雰囲気を全面的に変えてください。 今の「〇〇な感じ」をやめて、「高級感のある落ち着いた雰囲気」に。 ・配色:黒・白・金の3色に ・フォント:細めの上品なものに ・飾りは減らしてシンプルに
28. 文字を大きくする
「どこを・どのくらい」を伝えると一度で決まります。
文字が小さくて読みにくいので、大きくしてください。 ・見出し:今の1.5倍くらいに ・本文:一回り大きく ・大きくした結果、はみ出す場合は文章を短く整えて構いません
29. 余白を広くする
「詰まって見える」ときは、要素を削るより余白を増やすと解決することが多いです。
全体が窮屈に見えるので、余白をたっぷり取ってください。 ・要素と要素の間隔を今の1.5倍くらいに ・ページの上下左右の余白も広めに ・内容は削らず、ゆったり見えるようにしてください
30. 1ページだけ変更する(他ページは触らない)
複数ページの資料では「どのページか」と「他は触らない」を必ず明示します。
3ページ目だけを修正してください。他のページは一切変えないでください。 修正内容: ・見出しを「〇〇」に変更 ・箇条書きを3つから4つに増やし、4つ目は「〇〇」 ・下部の図はそのまま残す
この5本は「他は変えないで」「どこを・どのくらい」のような、修正指示の型を覚えるための見本でもあります。型さえ押さえれば、自分の言葉で自由に書いて構いません。詳しくは第4章(伝わる指示の書き方)をご覧ください。
第2部 困ったときは(症状から引く対処集)
うまくいかないときは、まずここを見てください。「症状 → 原因の見当 → 対処」の順で書いています。
症状1:生成が始まらない・途中で止まる
まず、インターネット接続を確認してください。Claude Design は常時接続が必要で、オフラインでは使えません。接続に問題がなければ、次を順に試します。
- ページを再読み込みする
ブラウザの再読み込みボタンを押します。作成中の内容が心配な場合は、先に画面の内容をメモしておくと安心です。 - 新しいチャットで試す
同じ指示を新しいプロジェクトで送ってみます。 - 時間をおいて再挑戦する
研究プレビュー(開発途中の公開版)のため、一時的な不具合が起きることがあります。
症状2:思ったものと全く違うものが出てきた
ほとんどの場合、原因は指示の曖昧さです。作り直す前に、次の3点を確認してください。
- 「いい感じの」「素敵な」で済ませていませんか? →「モダンで」「親しみやすく」「余白多めで」など具体的な形容に言い換えます。
- 構成を伝えましたか? →「①見出し ②特徴3つ ③料金表」のように番号付きで並べます。
- 参考になる資料(画像・PDF)はありませんか? → 先に渡すと精度が大きく上がります(第7章参照)。
また、80点の出来なら作り直さず、第1部の「修正指示の定型文」で直す方が早く終わります。一発完成を狙わないのが正しい使い方です。
症状3:利用枠(クォータ)が切れた・「上限に達しました」と出た
Claude Design の利用は、契約プランの利用枠に含まれています。使い切ると、枠が回復するまで待つか、従量課金(使った分だけ支払う追加購入)で足すことになります。
2026年6月以降、Claude Design と Claude Code は同じ週次利用枠を共有します。デザインで使いすぎると、Claude Code 側の残りも減ります(逆も同じです)。両方を使う週は、ペース配分にご注意ください。詳しくは第10章をご覧ください。
症状4:日本語の字体(フォント)が好みに合わない
生成物の日本語の字体が好みに合わないときは、次のどちらかで直せます。
- チャットで「日本語の文字はゴシック体で統一し、読みやすくしてください」と伝える。
- 文字化けや誤字は、テキストをクリックしてその場で直接書き換える(AI を介さないので一瞬で直ります。第3章参照)。
症状5:コメントが消えた・保存エラーが出た
コメントが消える・保存に失敗するなどの不具合は、研究プレビュー版の既知の報告として挙がっています。壊れたのはあなたの操作ではありません。対処は次のとおりです。
- 大事な指示や文言は、送信前に手元(メモ帳など)に控えを残しておく。
- エラーが出たら、ページを再読み込みしてから同じ操作をやり直す。
- 長い作業では、区切りごとに Export(書き出し)で手元に保存しておくと安心です。
症状6:ファイルをアップロードできない
参考資料のアップロードには上限があります。まずこの2つを確認してください。
| 上限 | 超えたときの対処 |
|---|---|
| 1ファイル最大 30MB | ファイルを分割する、画像なら縮小する、PDF なら必要ページだけ抜き出す |
| 1つのチャットで最大 20ファイル | 本当に必要な資料だけに絞る、複数の画像は1つの PDF にまとめる |
また、対応形式(DOCX/PPTX/XLSX/PDF/画像/TXT・CSV・MD など)かどうかも確認してください。DOCX は文字だけが読み取られ、埋め込まれた画像は読まれない点にも注意が必要です。
症状7:画面が本書の説明と違う
Claude Design は研究プレビューのため、機能や画面が予告なく変わることがあります。本書は2026年7月時点の画面で説明しています。ボタンの位置や名前が違っても、慌てずに次の順で探してください。
- 似た名前のボタンを探す
Export(書き出し)や Share(共有)などの主要機能は、名前を変えつつも残ることが多いものです。 - 画面の案内に従う
新しい画面には案内表示が付くことが多いので、まず表示をよく見ます。 - Claude 本人に聞く
左のチャットで「書き出しはどこからできますか?」と聞くのも有効です。
症状8:書き出したファイルの細部の仕上がりが理想と違う
細部の仕上がりが理想と違う場合は、用途で形式を使い分けてください。
| 目的 | おすすめの形式 |
|---|---|
| 見た目そのままで配る・印刷する | PDF(編集不可だが見た目が安定) |
| PowerPoint で自分で手直しする | PPTX(気になる箇所は PowerPoint 側で微調整) |
| 細部をきれいに仕上げたい | Canva に書き出して最終調整 |
ピクセル単位の完璧な仕上げは Claude Design の苦手分野です。「大枠は Claude Design、最後の調整は他ツール」と割り切るのが現実的です(第8章参照)。
症状9:「共有リンクを開けない」と言われた
相手がリンクを開けないときは、共有設定が Private(招待した人だけ)のままになっている可能性が高いです。
- Share(共有)ボタンを開く
公開範囲の設定を確認します。 - Link (View Only)(リンクを知っている人は閲覧可)に変更する
これで、リンクを受け取った相手が閲覧できるようになります。
Link 共有は「リンクを知っていれば誰でも見られる」状態です。社外秘・個人情報を含むデザインでは使わないでください。また、共有をやめて Private に戻すと、以前の共有時のやり取りの文脈は削除されます。
症状10:Figma に持っていきたい
2026年7月時点で、Figma(デザイナー向けの本格的なデザインツール)への直接の書き出し・連携はありません。代わりの経路は次の2つです。
- Canva 経由:Export から Canva に書き出し、Canva 上で調整してから手動で移す。
- 素材として渡す:ZIP(HTML・CSS・画像の一式)や Standalone HTML(CSS 込みの1ファイル形式)で書き出し、デザイナーに素材・仕様として渡して Figma 側で作ってもらう。
なお、Adobe XD・Sketch・Framer・Webflow への直接書き出しも同様にありません。
症状11:作ったものを Claude Code で本物にしたい
これは不具合ではなく、正式な連携機能があります。Export メニューの中の Hand off to Claude Code(Claude Code への引き渡し)を使うと、デザインの仕様・部品の構造・設計意図をまとめた「バンドル」が作られ、Claude Code 側で実装の続きを始められます。スクリーンショットを撮って説明し直す必要はありません。詳しくは第9章をご覧ください。
症状12:同じ失敗が何度も続く
同じ修正指示を3回送っても直らないときは、4回目を送るより、やり方を変える方が早いです。
- チャット指示で直らない → 要素をクリックして Comment(コメント)でピンポイントに伝える。
- 文言の問題 → テキストを直接クリックして自分で書き換える。
- 色・余白の微調整 → Adjust(調整スライダー)で自分の手で動かす。
「AI に頼む」と「自分で直す」の使い分けが、遠回りに見えて一番の近道です(第3章参照)。
第3部 用語集(五十音順)
本書と Claude Design に登場する言葉を、五十音順(英字は読みの音の位置)で引けるようにしました。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| インラインコメント | キャンバス上の要素をクリックして、その要素に直接付ける修正指示。Comment ボタンから使う。ピンポイントの修正に強い。 |
| WYSIWYG(ウィジウィグ) | 「見たまま編集」のこと。画面上の要素をドラッグで動かしたり、その場で大きさや色を変えたりできる編集方式。2026年6月の更新で追加された。 |
| エクスポート(Export) | 作ったデザインを PDF・PPTX などのファイルとして手元に取り出すこと。画面右上の Export ボタンから行う。 |
| HTML(エイチティーエムエル) | Webページの中身(文章や構造)を記述するための形式。Claude Design からは CSS 込みの1ファイル(Standalone HTML)でも書き出せる。 |
| LP(エルピー) | ランディングページの略。商品・イベント・お店などを紹介する、縦に長い1枚ものの Webページ。 |
| キャンバス | 画面の右側にある、デザインが表示・編集される領域。左側のチャットと対になっている。 |
| GitHub(ギットハブ) | プログラムのコードを保管・共有する Web サービス。Claude Design はここからデザインシステムを読み取れる。 |
| クォータ(利用枠) | 契約プランごとに決まっている「使える量」の上限。Claude Design と Claude Code は同じ週次の枠を共有する。 |
| 研究プレビュー | 開発途中のまま一般公開されている版。機能・画面・料金が予告なく変わる可能性があり、不具合もあり得る。 |
| CSS(シーエスエス) | Webページの見た目(色・大きさ・配置)を決めるための形式。HTML とセットで使われる。 |
| CTA(シーティーエー) | 「行動の呼びかけ」のこと。LP の「申し込む」「購入する」のような、読者に押してほしいボタンや一文を指す。 |
| ZIP(ジップ) | 複数のファイルを1つにまとめた圧縮ファイル。Claude Design からは HTML・CSS・画像の一式を ZIP で書き出せる。 |
| 従量課金 | 使った分だけ料金を支払う方式。利用枠を使い切ったあと、追加購入で使い続けるときに適用される。 |
| ダッシュボード | 大事な数字やグラフを1画面に集めた「計器盤」のような画面。状況をひと目で把握するために使う。 |
| デザインシステム | 色・フォント・部品・余白のルールをまとめた「ブランドの決まりごと集」。設定すると新しいプロジェクトに自動で適用される。 |
| デザイントークン | デザインの決まりごとに付けた名前。「primary-blue(メインの青)」「spacing: 16px(余白16ピクセル)」のように、色や余白を名前で管理する仕組み。 |
| ハンドオフ | デザインを実装担当(人や Claude Code)へ引き渡すこと。Claude Design では Export メニューの Hand off to Claude Code がこれにあたる。 |
| バンドル | Claude Code への引き渡し時に作られる「ひとまとめの荷物」。デザインの仕様・部品構造・設計意図が含まれる。 |
| ヒーローセクション | LP の最上部にある、大きな見出しと画像で目を引く領域。ページの第一印象を決める。 |
| PDF(ピーディーエフ) | どの環境でも見た目が変わらない文書ファイル形式。閲覧・印刷・提出向き。編集はできない。 |
| PPTX(ピーピーティーエックス) | PowerPoint(パワーポイント)のファイル形式。書き出すと PowerPoint で開いて編集できる。 |
| フォント | 文字の字体・書体のこと。ゴシック体・明朝体など。デザインの印象を大きく左右する。 |
| プロジェクト | Claude Design における作品1つ分の入れ物。Create(作成)ボタンから新しく作る。 |
| プロトタイプ | 実際に触って動きを確かめられる試作品。見た目だけのモックアップより一歩進んだ段階。 |
| プロンプト | AI への指示文。Claude Design では左のチャット欄に書く日本語の文章がこれにあたる。 |
| モックアップ | 実物そっくりに作った見た目の模型。アプリや Webページの完成イメージを関係者に見せるために使う。 |
| 余白(ホワイトスペース) | 要素と要素の間の何もない空間。十分に取ると、ゆったりして読みやすいデザインになる。 |
| リポジトリ | GitHub 上でコード一式を保管する「保管庫」の単位。プロジェクト1つ分のコード置き場。 |
| レイアウト | ページの中で、見出し・文章・画像などをどこに置くかという配置のこと。 |
| ロールアウト | 新機能を全員一斉ではなく、順番に少しずつ使えるようにしていくこと。「順次提供中」の意味。Pro プランへの提供がこの方式。 |
| ワイヤーフレーム | 色や飾りを付ける前の、線と枠だけで配置を決めた設計図。「どこに何を置くか」だけを話し合う段階で使う。 |
第1部のプロンプトは「そのまま使う」より「土台にして書き足す」と、より自分の用途に合った結果になります。慣れてきたら、うまくいったプロンプトをご自身のメモに貯めていくと、世界に一つの「自分専用プロンプト集」が育ちます。
次の項目に自信をもって「はい」と言えたら、この章は合格です。
この章の出典
- Get started with Claude Design(英語・公式ヘルプ)
- Claude Design 発表記事(英語・Anthropic 公式)
- ファイルアップロードの仕様(英語・公式ヘルプ)
- デザインシステムの設定(英語・公式ヘルプ)
- プロジェクトの共有設定(英語・公式ヘルプ)
- Team / Enterprise 管理者ガイド(英語・公式ヘルプ)
- 研究プレビュー機能の一覧(英語・公式ヘルプ)
- Claude Design 大型アップデート報道(英語・VentureBeat)
- デザインシステム同期とコード引き渡しの解説(英語)
- Claude Design 実践記事(日本語)
- Claude Design 活用ガイド(日本語)
- 他ツールとの比較記事(日本語・Qiita)
- Claude Design 解説記事(英語・DataCamp)