第1章

準備と画面の見方

この章では、Claude Design を実際に開いて、画面の構成を覚えます。道具の置き場所さえ分かれば、あとは日本語で話しかけるだけです。最初の一歩を、いっしょにゆっくり進めましょう。

この章でできるようになること

まず開いてみましょう

Claude Design は、ふだんの Claude と同じアカウントで使えます。新しいソフトを買ったり、インストールし直したりする必要はありません。開き方は次の3ステップです。

  1. ブラウザで claude.ai にログインする
    いつも Claude を使っているブラウザ(Chrome など)で、claude.ai を開きます。すでにログイン済みなら、そのままで大丈夫です。
  2. アドレス欄に claude.ai/design と入力する
    画面上部のアドレス欄に claude.ai/design と打ち込み、Enter キーを押します。これが Claude Design の入り口です。
  3. Claude Design のホーム画面が開く
    +Create(新規作成)ボタンのあるホーム画面が表示されます。ここが、プロジェクト(作品のまとまり)を作り始める入り口です。
デスクトップアプリから開く場合

パソコンにインストールした Claude Desktop(デスクトップアプリ)を使っている場合は、画面のサイドバー(左端の縦のメニュー)にあるパレットのアイコン(🎨)をクリックすると Claude Design が開きます。どちらから開いても中身は同じです。

自分のプランで使えるかを確認する

Claude Design は、契約しているプランによって使える・使えないが分かれます。藤川さんは Max プランなので、追加の設定なしでそのまま使えます。参考までに、プランごとの状況を表にまとめます。

プランClaude Design の利用
無料プラン使えません
Pro順次使えるようになっている途中です
Maxそのまま使えます(藤川さんはここ)
Team使えます(管理者の設定によります)
Enterprise最初はオフ。管理者が有効にすると使えます
会社のアカウント(Team・Enterprise)で使う場合

Team プランは管理者の設定によって使えるようになります。Enterprise プランは最初はオフになっていて、管理者が Organization settings(組織設定)の中の Capabilities(機能)でオンにする必要があります。もし会社のアカウントで開けなかったら、管理者の方にこの設定を伝えてください。藤川さんの Max プランでは、この手続きは一切不要です。

ボタンは英語表記です

Claude Design の画面のボタンやメニューは、今のところ英語で表示されます。とはいえ、覚えるべき英単語はほんの数個だけです。本書では、英語のボタン名には必ず「Export(書き出し)」のように日本語の説明を添えます。この書き方に沿って読み進めれば、英語が読めなくても迷いません。

チャットの指示は日本語で大丈夫

ボタンは英語ですが、Claude への指示(お願いの文章)は日本語で書けます。「青系の名刺をデザインして」と日本語で頼めば、ちゃんと伝わります。

画面の見方 — 左でお願いし、右で確かめる

プロジェクトを開くと、画面が左右2つに分かれます。この二分割が Claude Design の基本の形です。役割はとても単純です。

claude.ai/design
左:チャット
秋のイベント告知チラシを作って
見出しをもっと大きくして
右:キャンバス
生成されたデザインがここに表示される
Export Share

図:Claude Design の基本画面。左のチャットでお願いすると、右のキャンバスに結果が現れます。

作業の流れは「左でお願いする → 右に結果が出る → 気になる所を左でまた伝える」の繰り返しです。この往復こそが Claude Design の使い方のすべて、と言ってもいいくらいです。詳しい修正のやり方は第3章(修正の4つの方法)で学びます。

主要ボタンの名前と役割

最初に覚えるボタンは3つだけです。場所と役割をセットで頭に入れましょう。

ボタン名読み方・意味役割
+Createクリエイト(新規作成)新しいプロジェクトを作り始めます。ホーム画面にあります。
Exportエクスポート(書き出し)できたデザインを PDF などのファイルにして取り出します。画面の右上にあります。
Shareシェア(共有)デザインをほかの人に見せるための設定をします。

Export(書き出し)と Share(共有)の詳しい使い分けは第8章(書き出しと共有)で扱います。この章では「そういうボタンがある」と分かれば十分です。

プロジェクト作成の流れ

プロジェクトとは、1つの作品(チラシ1枚、スライド1式など)をまとめる入れ物のことです。作成の流れは毎回同じで、次の4段階です。

  1. Create(新規作成)を押す
    ホーム画面の +Create(新規作成)ボタンをクリックします。
  2. デザインの種類を選び、名前を付ける
    何を作るか(プレゼン資料・Web ページなど)を選び、プロジェクトに分かりやすい名前を付けます。
  3. 参考資料を追加する(やらなくてもよい)
    手元に原稿やロゴ、参考画像があれば渡せます。この段階は飛ばしても構いません。詳しくは第7章(参考資料・ブランドを与える)で説明します。
  4. チャットで指示を書く
    左のチャットに、作りたいものを日本語で書きます。ここから制作が始まります。

この先の流れ — 「作って直す」の繰り返し

プロジェクトの入れ物ができたら、次の第2章からいよいよデザインを作ります。先に全体の流れを知っておくと、安心して進められます。基本は「指示を書く → キャンバスにデザインができる → 気になる所を直す」の繰り返しです。最初の一回で完成を狙う必要はありません。

指示があいまいだと、Claude のほうから質問が返ってくることがあります。たとえば「表は何行にしますか?」「配色の希望はありますか?」といった聞き返しです。これは失敗ではなく、より良い結果を出すための確認です。面倒がらずに答えると、できあがりの精度が上がります。

直し方には、チャットで文章で伝える方法のほかにもあります。要素をクリックしてその場でコメントを付ける方法、文字をその場で直接書き換える方法、つまみ(スライダー)で余白や色を微調整する方法です。合わせて4つの方法を、第3章(修正の4つの方法)でじっくり練習します。

また、指示は具体的なほど伝わります。「いい感じにして」よりも、「見出しをもっと大きく」「余白を多めに」のほうが、望みどおりの直しになります。指示の書き方のコツは第4章(伝わる指示の書き方)でまとめて学びます。

例題 1:Claude Design を開いて、最初のプロジェクトを作る

実際に手を動かして、この章の内容をぜんぶ確かめましょう。ゴールは「練習用のプロジェクトを1つ作って、名前を付ける」ことです。まだデザインは作りません。入れ物を用意するだけです。

  1. Claude Design を開く
    ブラウザで claude.ai/design を開きます。ログインを求められたら、いつもの Claude のアカウントでログインします。
  2. ホーム画面を確認する
    +Create(新規作成)ボタンのあるホーム画面が表示されることを確かめます。
  3. +Create(新規作成)を押す
    ホーム画面の +Create(新規作成)ボタンをクリックします。
  4. 種類を選んで名前を付ける
    作りたいデザインの種類を1つ選びます(今回はどれでも構いません)。名前は「れんしゅう用」と付けましょう。
  5. 参考資料は追加せずに進む
    今回は練習なので、資料の追加は飛ばします。
  6. 左右二分割の画面を確認する
    左にチャット、右にキャンバスが表示されていれば成功です。今日はここで閉じても大丈夫です。

確認ポイント:ホーム画面に「れんしゅう用」という名前のプロジェクトが表示されていれば完了です。次の章は、この「れんしゅう用」から再開します。

練習問題 1:左と右、それぞれ何をする場所?

本を閉じたつもりで、次の質問に自分の言葉で答えてください。「Claude Design の画面は左右に分かれています。左の画面と右の画面は、それぞれ何をする場所ですか?」

ヒントを見る

左は「話しかける」、右は「できあがる」。作業の流れは左から右へ、を思い出してください。

模範解答を見る

左はチャットで、Claude に「こういうデザインを作って」とお願いを書く場所です。右はキャンバスで、できあがったデザインが表示される場所です。左でお願いし、右で結果を確かめ、また左で直しを頼む、という往復で作業を進めます。

練習問題 2:ボタン名クイズ

次の3つの場面で押すボタンは、それぞれ何でしょう。①できあがったデザインを PDF にして取り出したい ②新しいプロジェクトを作り始めたい ③デザインをほかの人に見せる設定をしたい

ヒントを見る

候補は Create(新規作成)・Export(書き出し)・Share(共有)の3つです。「取り出す=書き出す」と考えてみてください。

模範解答を見る

① Export(書き出し)です。画面の右上にあります。② +Create(新規作成)です。ホーム画面にあります。③ Share(共有)です。全部正解できたら、この章のボタンは卒業です。

理解度チェック

次の項目に自信をもって「はい」と言えたら、この章は合格です。

この章の出典