第2章 / 6-10位

効率を上げる、
5本の柱。

基本を覚えたら、次は「ムダを削る」段階。 記憶残量を見る /context、品質を見る /review、 コストを見る /usage、過去を呼び戻す /resume、 慎重に進める /plan の5本です。

00 / Chapter Intro

この章で扱う5本について

どれも「ムダを削る」「失敗を防ぐ」ためのコマンドです。基本の5本に慣れてきたら、ここから取り入れていくのがおすすめです。

06 第6位 / 記憶容量メーター

📊 /context — Claude の記憶容量を表示するメーター

今どれだけ「Claude の記憶容量」を使っているかを表示するメーター。

こんな時に使います

佐々木さんは、Claude の動きが少し鈍くなってきたと感じました。/context を打つと、現在のコンテキスト使用率が 78% と表示されました。「もうすぐ満杯だな、/compact しよう」と判断できました。事前にメーターを見られるので、突然「容量オーバー」になって作業が止まる事態を防げます。

実行画面のイメージ

> /context

  Context Window Usage
  ─────────────────────────────
  System prompt:    12,000 tokens  (6%)
  CLAUDE.md:         3,400 tokens  (2%)
  Conversation:    140,000 tokens  (70%)
  Tool definitions:  4,600 tokens  (2%)
  ─────────────────────────────
  Total:           160,000 / 200,000 tokens (80%)

  ⚠️ Approaching limit. Consider /compact

使うとどうなる?

  1. 現在のコンテキスト使用率がパーセンテージで表示
  2. 内訳(システム/CLAUDE.md/会話/ツール)も分かる
  3. 80% を超えると警告が出る
  4. これを見て /compact/clear を判断できる

使わなくてもよい場合

  • セッションを始めたばかりの時(まだ余裕がある)
  • 短い質問 1 つだけの時

関連する他のコマンド

補足(専門用語の解説)

コンテキストウィンドウ
Claude が「一度に覚えていられる量」の上限。
トークン
AI が文章を処理する最小単位。
📊
使用率の目安

0〜50%: 余裕、気にしなくて OK/50〜80%: 注意ゾーン、長い作業なら /compact 検討/80% 以上: 警告ゾーン、すぐに /compact/clear を。

藤川.com の一言

15 分おきに /context。これだけで「動きが鈍い」「忘れている」「混乱している」AI を見ることが激減します。メーターを見る習慣はコスパが高い。

07 第7位 / 品質チェック専門家

🔍 /review — 書いたコードをレビューしてもらう

書いたコードを「レビュー(品質チェック)」してもらう専門家。

こんな時に使います

中村さんは、Claude と一緒に新機能のプログラムを書き終えました。「これで完成かな?」と思いましたが、念のため /review を実行。すると、Claude がバグの可能性が 3 つセキュリティ上の懸念が 1 つ改善できる箇所が 5 つあると指摘してくれました。「自然言語で『レビューして』と頼むより、/review の方が漏れなく見てくれる」と中村さんは実感しました。

実行画面のイメージ

> /review

  ⠋ Reviewing recent changes...
  ⠙ Analyzing 4 files (auth.ts, login.tsx, ...)

  Code Review Results
  ─────────────────────────────
  🔴 Critical (1)
    auth.ts:45 - SQL injection risk in user input

  🟡 Warnings (3)
    login.tsx:23 - Missing error handling
    auth.ts:78 - Hardcoded timeout value
    ...

  🟢 Suggestions (5)
    ...
  ─────────────────────────────

使うとどうなる?

  1. 直近で変更したコードが自動でスキャンされる
  2. 「バグ」「セキュリティ」「スタイル」の観点でチェックされる
  3. 問題箇所が深刻度別(🔴 重大/🟡 警告/🟢 提案)に整理される
  4. 「どこを直すべきか」が具体的に示される

使わなくてもよい場合

  • まだコードを書き始めたばかりで未完成の時
  • 一回限りの実験コードの時
  • より厳密にレビューしたい時(/ultrareview の方が高機能)

関連する他のコマンド

補足(専門用語の解説)

レビュー
第三者の目でコードをチェックすること。
PR(プルリクエスト)
コードの変更を提案する仕組み。
✏️
応用テクニック

特定の観点だけレビューしてほしい時は、コマンドの後に追加で指示できます。例: /review Focus on security issues only/review Check the database query performance

藤川.com の一言

「書いた→動いた→終わり」ではなく、「書いた→ /review →直す」を一巡入れるだけで、後日のトラブルがはっきり減ります。1〜2 分の追加投資で見えなかった穴が見える。

08 第8位 / 料金メーター

💰 /usage — プラン利用状況とコストを一覧

プランの利用状況とコストを一覧表示する「料金メーター」。

こんな時に使います

伊藤さんは、月末になって「今月いくら Claude Code を使ったかな?」と気になりました。/usage を打つと、今日の使用量、今週の使用量、月のプラン上限に対する残り、コストの内訳が一画面で全て分かりました。「あ、Opus を使いすぎていたな。明日からは Sonnet を基本にしよう」と気づけました。

実行画面のイメージ

> /usage

  Usage Dashboard
  ─────────────────────────────
  Daily:    142,000 tokens / 500,000 (28%)
  Weekly:   2.8M tokens / 5M (56%)
  Monthly cost: $34.20 / $100 (subscription)
  ─────────────────────────────
  Breakdown by model:
    Opus 4.7:    $24.10 (70%)
    Sonnet 4.6:   $8.50 (25%)
    Haiku 4.5:    $1.60  (5%)
  ─────────────────────────────
  Resets in: 18 days

使うとどうなる?

  1. 日次・週次・月次の使用量が表示される
  2. プラン上限との比較で残量が見える
  3. モデル別のコスト内訳が分かる
  4. ストリーク(連続使用日数)も確認できる

使わなくてもよい場合

  • まだ使い始めて日が浅い時(コストが小さい)
  • プランの上限を気にしない使い方の時

関連する他のコマンド

/cost 同じ機能の別タブショートカット(セッション中のコスト) /stats 同じ機能の別タブショートカット(統計画面) /model コストを下げるためにモデルを変更したい時

補足(専門用語の解説)

ストリーク
連続使用日数(Duolingo のアレと同じ)。
トークン
AI の処理単位。1 日や月の上限はトークン数で決まる。
🔄
重要な変更履歴

2026 年 4 月 23 日リリースの v2.1.118 で、それまで別だった /cost/stats/usage に統合されました。/cost/stats は今も使えますが、/usage の特定タブを開くショートカットになっています。

藤川.com の一言

金曜の夜に /usage を見て「今週は何にいくら使ったか」を 1 分振り返るだけで、翌週のモデル選択が変わります。お財布を見ない暮らしより、見る暮らし。

09 第9位 / タイムマシン

/resume — 過去のセッションを呼び出して再開

過去のセッションを呼び出して再開する「タイムマシン」。

こんな時に使います

渡辺さんは、昨日 Claude と営業企画書の下書きを作っていました。途中で帰宅し、今朝続きをしたいと思っています。claude コマンドで Claude Code を起動した後、/resume を打つと、過去のセッション一覧が表示されました。昨日の「営業企画書セッション」を選ぶと、まるで時間を巻き戻したかのように、昨日の続きから作業を再開できました。

実行画面のイメージ

> /resume

  Resume a session (current directory):
  ─────────────────────────────
  ◉ 2026-05-14 09:23  営業企画書ドラフト
                       (47 messages, 142k tokens)
  ○ 2026-05-13 16:45  Web サイト改修
                       (89 messages, 198k tokens)
  ○ 2026-05-12 10:11  経費精算スクリプト
                       (12 messages, 18k tokens)
  ─────────────────────────────
  ↑↓ to select, Enter to resume, Ctrl+A for all projects

使うとどうなる?

  1. 過去のセッション一覧が新しい順に表示される
  2. 各セッションの概要(タイトル、メッセージ数、トークン量)が見える
  3. 選んだセッションが復元され、続きから作業できる
  4. デフォルトでは現在のフォルダのセッションのみ表示(Ctrl+A で全プロジェクト)

使わなくてもよい場合

  • 全く新しいタスクを始める時
  • 過去のセッションを呼び出さないシンプルな単発作業

関連する他のコマンド

補足(専門用語の解説)

セッション
1 回分の会話のかたまり。Claude Code は自動保存している。
プロジェクト
作業フォルダ単位。同じフォルダのセッションがグループ化される。
✏️
応用テクニック

セッションに名前をつけておくと、後で探しやすくなります。例: /rename 営業企画書ドラフト。これで後日 /resume した時、この名前で見つけられます。

藤川.com の一言

「あの時の続き、どこからだっけ?」が消える機能。昨日の自分を AI ごと連れてこれるので、頭の切り替え時間がゼロになります。出張先のホテルでも復活可能。

10 第10位 / 慎重派モード

📋 /plan — 大きな変更前に計画モードへ切り替え

大きな変更の前に「計画モード」に切り替える慎重派モード。

こんな時に使います

小林さんは、社内システムの認証機能を大幅に書き換えたいと思いました。いきなり Claude に「書き換えて」と頼むと、想定外の変更で混乱するかもしれません。/plan を打って計画モードに切り替えると、Claude は実際には変更を加えず、まず「こう変えます」という計画書だけを作って提示してくれました。小林さんは計画を確認し、「ここはこう変えてほしい」と修正を依頼。納得してから「では実行して」と承認しました。失敗のリスクが激減しました。

実行画面のイメージ

> /plan

  ✓ Switched to plan mode

  In plan mode, Claude will:
  ✓ Read and analyze files
  ✓ Propose changes
  ✗ NOT modify files until you approve

  Current mode: 📋 PLAN

>> 認証機能を JWT 方式に書き換えたい

  ⠋ Analyzing auth module...
  ⠙ Reading 7 files...

  Proposed Plan:
  ─────────────────────────────
  1. src/auth.ts を JWT 実装に書き換え
  2. tokens.ts を新規作成
  3. login.tsx の呼び出し方法を更新
  4. テストファイル auth.test.ts を追加
  ─────────────────────────────
  Approve this plan? [y/n]

使うとどうなる?

  1. 計画モードに切り替わる(ステータスバーに「PLAN」表示)
  2. Claude はファイルを読むだけで書き換えない
  3. 「こう変える」という計画書を提示してくれる
  4. 計画を承認してから初めて実行に移る

使わなくてもよい場合

  • 小さな修正(誤字直しなど)
  • 試行錯誤しながら進めたい時(/branch の方が向く)
  • すでに何をするか明確に決まっている時

関連する他のコマンド

補足(専門用語の解説)

計画モード(plan mode)
「読むだけで書き換えない」安全モード。
承認
「OK、その通りに実行して」と意思表示すること。
⚠️
重要な使い分け

/plan: Claude 自身が計画を立てる(自由度高い)//permissions で都度確認: 一つひとつの操作を確認(細かい)/AutoMode: 全て任せる(信頼度高いベテラン向け)。

藤川.com の一言

「大きな変更の前は /plan」。これだけ覚えておけば、「あれっ、何が起きた!?」がほぼゼロに。慎重に進めたい日の最初の一手として強力です。

11 / Chapter Cheat Sheet

この 5 本の使い分け

迷ったときに見るための一覧。

コマンド こんな時 こうなる 一言コツ
/context 動作が鈍い・記憶量が気になる 使用率パーセントを表示 15 分おきに見る
/review コードを書き終えた 重大度別に問題を表示 「書いた→ /review」を一巡
/usage 月末・コストを把握したい 日次/週次/月次のコスト一覧 金曜夜の振り返り
/resume 昨日の続きをしたい 過去のセッション一覧から復元 /rename で名前付け
/plan 大きな変更を前にしている 変更せず計画書だけ提示 承認してから実行
5本まとめての使い方

朝に /resume で昨日の続きへ → 作業中は /context でメーター確認 → 大きな変更は /plan でリスク低減 → 書いたら /review → 週末に /usage で振り返り。安全網が一気に張れる5本です。